我社は備後地域を中心としたものづくり企業へ、機械、工具、物流機器を販売する購買代行業、そして作業環境改善業の会社です。営業は、本社（松浜町）・府中市中須町・松永今津の三つの拠点で活動しています。今年新卒が二名入って社員数は二六名になりました。
　祖父が創業し一二年前に私が三代目社長になりました。今年で創業七〇年を迎えます。

支部長を引き受けたわけ

　本来の私は、トップでは無く、ナンバー２や人の後押しや影で動いているほうが性にあっていると思っています。そんな私が支部長を引き受けたのは、二三年間同友会で多くの経営者から学びをもらい、経営指針を作り、その中でできた合言葉である「プラスハート」の考え方からです。
　「プラスハート」という言葉は、私が社長になる時、一言で社員みんなに分かりあえる合言葉が欲しくて「前向きな気持ち、心のこもったサービスを」と言う意味を込めたものです。ここで断ればこの合言葉がウソになる。事あるごとに前向きに挑戦しようと言っている私が断ったのでは、社員みんなにしめしが付かないと思い決断しました。

実践の中で会社が変わった

　入会のきっかけは、同級生の能登副代表理事に誘われたことです。平成一八年に地区会長になって支部理事会に参加することで、会の様々なメニューに触れるようになりました。当時社内の高齢化が進んでおり、何とかしたいと試行錯誤する中、共同求人活動を意識するようになりました。これがきっかけで、会社の改革が着実に進むようになったと思います。
　この間、同友会で学んだ事を即実践することに心がけてきました。電話応対の改善、朝礼の実施（現在は三事業所をネットでつなぎ同時開催）、経営指針の作成…。一番苦手だった個人面談に取り組むと、突然社員が辞めることがなくなりました。社員と素直に話をしている中で、彼らが想像している以上に会社の事を思ってくれているのがわかって、驚いたものです。

変わる勇気とプラス発想

　我社のお客様は仕事柄、ものづくり企業ばかりなのですが、かなり二極化が進んでいるように見受けられます。同じ会社の中にも良い部門と悪い部門がある事もあるようです。
　時代背景が大きく変わってきています。ですから企業の戦略、会社のありようなども変化せざるを得ません。
　変わることは、楽ではありません。そこで、福山支部のスローガンを「変わる勇気を持ち　プラス発想で行動せよ～enjoy the change」としたのです。

みんなで自社を変えよう

　この支部のスローガンを考える時、「変わる勇気」「プラス発想」という、二つの言葉をすぐに思いつきました。
　私自身、父親と経営のやり方でぶつかりながら信念をもってやりぬくと、周りが協力してくれました。父親の顔色ばかり気にせず、まず自分が強くなり変わることです。
　考え方は、常に前向きに。これが出来ればみんなが楽しく仕事ができる、そういう想いで挑戦する。社員を巻き込んで自社の未来を一緒に考え、プラス発想で行動することが大事だと思います。
　そして「エンジョイ　ザ　チェンジ」、変わることを楽しみましょうという気持ちで、みんなで自社を変えてみんなで変化を楽しみ良い会社を作りましょう。

個性豊かな役員をまとめる

　今期より副支部長が六人体制になりました。私の役目は、個性豊かな副支部長さんたちにどう気持ちよく動いてもらい、それをまとめるかだと思っています。
　任期二年で自分を含め福山支部が良い方向に変われるよう努力したいと思います。皆さん一緒に頑張りましょう。
エンジョイ　ザ　チェンジ！