同友ひろしまNews

更新日2017.02.27

【同友ひろしま2月号】福山支部新春講演会 ひろしま未来チャレンジビジョンのめざすもの ~経営者出身の副知事が語るリーダーの挑戦~

2017-02kenn (2)   講 師:広島県 副知事  中下善昭 氏

 去る1月11日、福山支部の新春講演会を行いました。講師の中下副知事のお話の内、広島未来チャレンジビジョンをどう実現するのかについて語られたことの一部をご紹介します。

■ひろしま未来チャレンジビジョンとは

 「ひろしま未来チャレンジビジョン」は広島県の10年後の姿を描き、それをどう実現するのかを示したものです。「新たな経済成長」「豊かな地域づくり」「安心な暮らしづくり」「人づくり」の4分野に挑戦テーマ(ワーク)をつくり、それぞれを事業に落とし込んで、目標数値を達成する、という構成になっています。発表から5年がたち、進捗度や時代の変化を見ながら、見直しを進めています。(詳細は、https://www.pref.hi roshima.lg.jp/site/challen ge/をご覧ください)

■市場を見つめ、宝を磨く

 地域を考える際に大事なのは、仕事づくりです。
 例えば広島のレモン。国産の中のシェアは日本一ですが、国内レモン消費率のわずか7%を占めるだけです。ではなぜもっと消費が伸びないのか。聞けば「値段が高いから」。それは原価か売価かと聞くと売価だという。原価は、海外産とほぼ同じなのです。だから生産効率を上げ、生産面積を増やせば、安全・安心なレモンなのですから、もっと売れるはずです。
 県内の野菜の消費量は約千百億円ですが、その19%程度しか自給できていません。それを自給できれば、大変な仕事が生まれます。そのような仕組みをつくることが大事です。

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■他産業のあたりまえを

 東京で農業者を30名募集しましたら、何と1万人もの応募がありました。若者の農業志向は高いのです。でも最初から始めるのは自信が持てません。だからアグリ企業に入社し、そこで技術・マネジメント・経営を学んでもらう。やがて自信がつけば独立していくでしょう。
 こうした流れは、2次・3次産業では当たり前です。それを一次産業でも取り入れてはどうかと思うのです。

■牡蠣は夏はだめ?! 

 広島の牡蠣はやはり生産日本一で有名ですが、夏になると広島でも冷凍牡蠣がほとんどです。産卵のため身が細るからです。しかし産卵しない3倍体と言うのがある。これなら夏でも生鮮牡蠣が食べられます。この実験を行う。4月から9月の観光客の多い時期に生鮮牡蠣が食べられれば喜んで頂けるでしょうし、消費額の増にもつながると思われます。
 このように、市場から見る、生産者の所得をあげるという視点で見ると、振興策は色々と見えてくると思います。

■予算主義から成果主義へ

 「予算主義から成果主義へ」は湯崎知事が掲げている重要なテーマです。私はこのために呼ばれたのではないかと感じています。
 例えば魚の放流事業。何年かかっても魚が増えない。だったら、例えば三年間に限って、思い切って放流を行う。そして自然の循環サイクルにのせていけば、その後は魚が増える可能性が大きくなります。このように、成果が出る取り組みを行うためには、現場を知ることが大事です。現場主義の徹底が大事なキーワードです。

■広島の使命を大事にブランド化を

 現在の観光情報戦略は「おしい広島」から始まり、観光客数・消費額ともに増につながりました。今後は、観光消費額単価を上げていくことも重要です。宿泊消費額、飲食等の消費額をそれぞれ伸ばしていく戦略が必要です。
 広島の持つ大きな使命である「平和の発信」を大事にしながら、広島のさらなるブランド化を、数字を追って実現する。それがひろしま未来チャレンジビジョンなのです。

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