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共同求人でわが社は変わった  ~地域に生きる~

共同求人に参加したきっかけ
 私が27~28歳で自社に入社したときには既に、新卒採用は行っていたので、特に思い切って新卒採用に踏み切ったという感覚ではありません。ただ、当時は自動車整備の専門学校の卒業生を採用しており、「職人をつくる」という感覚で労働力を確保するという意味の採用していました。
 そこから、「労働力としての人」ではなく、一緒にビジョンを完成させるパートナーとしての人が欲しいと意識が変わったときにタイミングよく共同求人に出会いました。いわゆる会社の「核」となる人をつくろうという意識と共同求人がマッチしたのだと思います。
 私の意識が変わったきっかけは同友会です。経営理念は当時もあったのですが、当時の理念にはスタッフに将来どのようになって欲しいという想いや、お客様にどうなって欲しいという想いが入って無かったのです。同友会で経営指針の勉強をしている中でそういった自社に足りないものを意識したとき、「想い」を共有してひとつのチームになれる人を採用していこうと素直に思いました。
 
新卒求人をしない理由がわからない
 私は新卒求人に取り組まない理由がわかりません。スタッフが余っているのなら別ですが、会社が発展するためにはスタッフが増加して成長しなくてはなりません。新卒採用をしないということは会社を発展させないと宣言しているも同じです。もちろん、予算はかかるけれど、それならもっと経費のかからない求人の方法だってあります。我社も中途採用をしないわけではないですが、やはり、中途採用の方は経験値がある分、良い意味でも悪い意味でも会社を客観的に見てしまう「傍観者」になる可能性があります。「会社」というチームに入ってここで生きようという意識を持つのに時間がかかってしまうようです。その点、新卒は入社したときから、素直にここで生きようと思ってくれていると感じます。その分、「しっかりと育てねば」、「この子の人生に責任を持たねば」とよりスタッフに対する責任を感じます。
 
学生に選ばれる会社とは
 近年の求人難を目の当たりにして、会社が「選ばれる」側になったと感じています。
 人口が減少すれば労働人口も減ります。かたや大学進学率は年々高くなっている。そうすると学生の親も「せっかく4年制大学まで行かせたのだから、名の知れた企業に入って欲しい」という想いは当然強くなります。
 就職先としてなかなか中小企業に目が向きにくい中、学生に選んでもらうには、自社に特徴がなければなりません。募集する側が「こういう人が欲しい」「うちはこういう会社だ」とはっきりと言えなければ人は集まらないでしょう。経営指針と一緒で具体的にどんな学生にどんなことをして欲しいかを示すことが大事です。
 
周りに自社を知ってもらう
 たとえば、我社はありていに言えば「車屋」ですが、「車屋」といっても、いろいろな「車屋」があります。同じ同友会の中だけでも、たくさんの「車屋」があります。だから特徴が必要なわけです。面接に来てくれた学生さんの中には残念ながら自社には「合わないな」という方もおられます。そういうとき、同友会の他の会社を紹介することもあります。「あなたが求めるイメージだと○○会社が向いているかも・・・」そういうことができるのもその会社の文化を知っているからです。「知られていない」というのは、そもそも選んでもらえないということです。共同求人に参加するということは、自社の情報をオープンにして、学生だけではなく、大学・同友会メンバーなどにも自社を知ってもらえる良い機会です。
 
地域に生きるということ
 かつて、我社のお客様は直接取引のある人だけだと思っていました。しかし、実は直接取引のないところこそ、大事だと最近は考えています。
 企業文化は直接取引の無いところにこそ、伝わります。あの会社はこんな会社だという評判は、地域の人が判定します。企業も社会の一員なので、地域の人に知ってもらう、例えば地域のお祭りに参加する、地域ボランティア活動に参加するなど、地域にどういう会社があるかを知ってもらうことが大事です。そのことが回りまわって、採用につながったり、お客さんが増えたりということがあると思います。
 企業の個性やカラーを作るのはやはり、経営理念や経営者自身です。経営者自身がしっかりと自社に対する考えを持っていなければ、地域・お客・学生から選ばれる企業にはなれないと強く感じています。

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