同友ひろしまNews

更新日2017.01.24

広島四支部 障害者問題委員会勉強会 ㈱ニシキプリント(広島西支部) サポートセンターめばえ

 去る11月28日、広島四支部障害者問題委員会は㈱ニシキプリントを訪問しました。参加者は29名でした。
 当日は宮﨑真社長と細木専務(サポートセンターあゆみ理事長)に報告していただき、障害者の作業状況を見学しました。見学会の模様をお伝えします。

 ニシキプリントの障害者雇用のあゆみ

 ニシキプリントは1967年創業、来年50周年を迎えます。事業内容は、各種印刷物の制作・製本業務、HPやアプリ制作などの総合印刷業です。社員数36名、障害者を含めると90名の雇用です。
 ニシキプリントの障害者雇用は初代社長に遡ります。創業まもなく、一人の視聴覚障害者を雇用。その後、障害者雇用は社長のライフワークになります。

  障害者も健常者も社員の一員

 「障害者が働きやすい職場」をめざして平成3年に東広島に重度障害者多数雇用事業所として工場を竣工。車イスの障害者が介助者なく社内を移動でき、仕事に専念できる環境です。本社で実現できなかった思いをカタチにした工場でした。
 「ニシキプリント」は福祉工場ではない。「障害者も健常者も社員の一員」だと初代社長は語られたそうです。障害者も利益をもたらす存在をめざされました。

見学会の様子 ニシキプリントの取り組み

 ◆ 障害者雇用から就労継続支援A型事業所へ

 印刷業はデジタル化や機械化により、知的障害者の職域が減少していきました。また自社の売上が伸び悩む中、健常者も新規雇用が困難になりました。
 そんな折、公的支援の拡大や精神障害者の雇用率へのカウントなどが拡がって来ました。今、ニシキプリントにできる事は、就労継続支援A型事業所による雇用の拡大でした。

  就労継続支援A型事業所とは

 就労継続支援事業所とは、国の法律に基づく就労継続支援のための施設です。A型事業所は、一般企業への就職が困難な障害者と雇用契約を結び、働く機会を提供すると共に生産活動を通じて就労に必要な知識・能力の向上のための訓練を提供します。
 利用料は利用者が一割負担。雇用契約は労働基準法が適用されます。  

 「自立支援センター」の開所

 平成25年4月に「一般社団法人 東広島自立センターあゆみ」を開設し、「就労継続支援A型事業所 サポートセンターあゆみ」を開所しまた。ニシキプリント東広島工場内にあり6名の利用者からスタートしました。
 現在、事務グループとDTPグループ、プレスグループに分かれて仕事をしています。身体障害者6名(内、重度3名)、知的障害者11名(内、重度1名)、精神障害者5名の合計22名が利用。職員8名(内、1名障害者)と共に働いています。

サポートセンターめばえの作業風景 封入作業を行っている

  サポートセンターめばえ

 「めばえ」は平成26年3月に開所。現在、利用者18名です。身体障害者4名、知的障害者8名、精神障害者5名、職員は9名(内、障害者2名)です。ニシキプリント本社へ施設外就労をしています。
 身体・知的・精神とそれぞれの職域で働けるようになっています。プレスグループでは身体・知的・精神の共同作業をしています。
 我々が訪問した際、プレスグループの作業風景を見せていただきました。封筒への封入は手順を明確化し、ラベルを貼る位置、書類の向き、封筒物の重さを計るなどの工夫がされています。
 また、DTP作業では障害者も健常者と同様に印刷物を制作され、どの人が障害者か初見ではわかりません。

  今後の課題

 福祉サービス事業として、指導員の育成や利用者の生活面のサポートがまだまだ必要なようです。利用者のステップアップの支援や支援機関との連携という課題があります。

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