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[いろんな人が活躍できる企業づくり」三原支部7月例会

我が国の構造的な問題である少子高齢化対策として安部政権が打ち出した「一億総活躍社会」の実現、その8回目となる意見交換会の有識者としてご報告された株式会社オーザック専務取締役 岡崎瑞穂さん(県求人社員教育副委員長・福山支部)。7月例会はその岡崎さんをお招きし“いろんな人が活躍できる企業づくり”~社員を幸せにする覚悟と社員がその気になって活躍する社風とは?~をテーマに、これまで会社で取り組まれてきた数々の実践をご報告していただきました。

mihara (1) 代表取締役社長であるご主人のご尊父が、昭和20年に創業された会社を平成元年に2代目として引き継がれましたが、当時は、古参の社員が幅を利かせ、若い者は入社してもすぐに辞めて行く、遅刻、無断欠勤は日常茶飯事、上の社員が帰れば下の社員も帰るといった状態で就業規則すらない会社だったようです。当の岡崎さんも「有給取ると皆勤賞は出ないよ」といった調子で、社員からの不平不満も多く、毎日その対応に追われていたと述べられています。

 平成5年頃、折しもバブル崩壊による不況で会社がどん底の状態にあり、雇った新入社員が次々に辞めて行ったことから、会社がうまくいかないのは経営者の責任、社員は家族だと思わないと会社の将来はないと気づかれます。

 その時、同友会で学ばれた経営理念や経営指針をもとに、社内に作成委員会を設けて社員と一緒に作り上げられました。今では、その理念や指針を社員全員が守れように朝礼で唱和する、それぞれの部署で挨拶のロールプレーを実践するなど徹底が図られています。

mihara (2) また、社長塾では“社員一人ひとりが成長するために何をすべきか”と社員に投げ掛けられ、社員に考えてもらうことで多くのアイデアが出されるようになったとのことです。その成果がコスト削減に繋がって10年後には社員旅行や設備投資も行えるようになり、社員一人ひとりが目標を持って働く形が出来上がっています。

  一時期は苦しい時もあったようですが、ISO認証を取得したり、自社製品を開発されるなど、こつこつとやるべきことを積み重ねられ、誰一人として解雇せず取り組まれたそうです。経営が厳しい時でも、“社員一人ひとりを幸せにする”(株)オーザックの理念が今日の経営実態(好循環が生まれる仕組み)にも真実として表れているように思います。

  今回の7月例会は、夫婦同伴例会と位置づけて実施されました。参加された奥様方にもジーンと響いたお話だったのではないでしょうか。

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