箱根駅伝での青山学院大学陸上部の躍進は驚きをもって見ておりました。先日の東京国際マラソンでも日本人トップに陸上部のメンバーの皆さまは入賞。そんな強い組織をどのように作りだしていくのか。非常にタイムリーかつ勢いのあるお話を拝聴することができました。そもそも選手としての競技人生をあきらめ、中国電力での屈辱の日々から第2の人生が始まったと原監督は語られます。営業マンとして中期ビジョンに向けての行動計画、目標数値設定の手法などを学ばれていきます。それをそのまま大学陸上部のチーム作りに応用されているとのこと。同友会の大きな柱である経営指針書作りと実践、そのものだなとお話を聞きながら感じました。しっかりとしたビジョンがあるから戦略があり、戦術になっていくのですね。
組織作りのノウハウも教えていただきました。段階を経て成熟した組織、すなわちより良い組織になっていくとのこと。①1対1の関係、②自覚期、③コーチング期、④成熟期という組織の形態でわが社は果たしてどの段階だろうかと自省。
ビジョンを大きく描き、出来る理屈を考え、目的を明確にし、覚悟を持って取り組む。半歩先の目標の成功体験を味わうことでより大きな組織目標と個人目標を持つことが出来るのです。工夫し、考え、負けの美学をも時にはかみ締めながら、よりよい組織を作ろうとする(経営指針を作成・実践)スイッチを入れるのは結局は自分自身。なんとも含蓄のある10カ条。最後はなんとかなるさで締めくくられた原監督のまなざしはイタズラ少年のように輝いていました。非常に大きなパワーをいただいた中支部オープン例会でした。