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みんなの働き易い環境をめざし一年間やって感じたこと ~ある支援学校生との出会い~福山支部女性部

 女性部3月例会は、「みんなの働きやすい環境を目指して、一年間やって感じた事」と題して、㈲むらかみの園部史江さんに報告して頂きました。題名の「みんなの働きやすい環境を目指して…」と言われても何についての報告?と思われるかもしれませんが、園部さんがある支援学校の生徒(Aさん)と出会い、雇用し、今に至るまでの過程と経営者としての気持ちの変化、他の社員への働きかけなどを報告して頂きました。
 今回は一問一答形式で報告者と聞き手が報告の中で意見を交わすという方式で進めていきま工業した。Aさんとの出会いは、北支援学校の校長先生との出会いがきっかけでした。名刺交換をされていて社長も校長先生のことはご存知だったようです。そんな時、事務局から会社訪問の依頼があり以前より中学校の就労体験の協力をされていたこともあって、快く引き受けられたそうです。
 会社訪問当日、一通りの見学を終え園部さんの店舗の一店で「好きなものを注文して召し上がって下さい。」と言うと、何人かの生徒はジュースや軽食を注文したそうですが、Aさんは「私はロールパンをください。」と言ったそうです。園部さんは「他にも何でもあるから注文していいよ。」と言っても「私はパンが好きだから。」とロールパンを食べられたそうです。その後会社訪問から月日は流れましたが、そんな中偶然にも 2回街で会う機会があり、1回目は市の催しで2回目は天満屋前で会われました。2回目に会われた時 「Aさん何してるの?」と聞くと「ハローワークへ行っています。」と答えられました。その言葉を聞いた時、園部さんは、この子はうちで雇ってあげないといけない!という気持ちになられたそうです。それまでにも支援学校の先生方が熱心に度々会社を訪問して下さり、雇用に向けて色々なお話、アドバイスをして下さいました。ご尽力もあり、就労に向けての話は川が流れるように自然な流れでスムーズに進んでいきました。
 「何か特別な準備はされましたか?」との問いにも、社員の皆さんを集めて「支援学校でがんばってきた子が入社します。」とお話されたそうです。そのお話の中で印象に残った言葉は、園部さんから店長さんに「うちがパン屋をやめてもAさんが他のパン屋で働けるように育ててな。」と言われ、店長さんは「はい!」とお答えになったそうです。  
 園部さんは「全県女性部で今まで春日先生によるワークライフバランスを学んで介護やそれに伴う仕事との両立や支援の大切さを知ることが出来ました。この学びが今回のAさんの雇用に繋がったと思う。女性部で学ばせてもらっていなかったら、今回のような気持ちにはならなかったかもしれない。」とおっしゃいました。私達も今後色々なことを学び、何年後・何十年後に生かせるよう、皆が生き易い環境を作っていけたらと思います。が

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