「児童養護施設と中小企業家同友会のこころの交流」福山支部バリアフリー委員会
- 開催日時:
- 2025/02/12(水)
- 会場:
- 事務局・Zoom
- 人数:
- 28名
- 報告者:
- 日祥化工(株) 前川 順 氏(京都【同友会】)
- 文責者:
- (株)タカハシ 高橋 克直

バリアフリー委員会の2月勉強会は「児童養護施設と中小企業家同友会のこころの交流」というテーマで、京都同友会さんから日祥化工(株) 代表取締役 前川 順氏(貸衣裳屋さん)をお招きして体験発表を行いました。
いつもと違う所は、これまで多くの重役を歴任された前川社長の報告でしたので、いち企業の報告内容を越えて京都同友会さんの取り組みの報告になっていた事です。
勉強会の内容としては、児童養護施設の存在意義や社会背景を学び、その対策となる取り組み事例の報告でした。みなさんは両親と一緒に生活する事が出来ない子どもが何人いるかご存じですか?なんと全国に4万2千人もいるそうです。親の死亡や病気、虐待など。最近は親が服役しているからという事情の子どもも増えているそうです。そういった子どもたちの多くは「両親と生活する事は命がけ」だそうで「愛着障害」という心の病を発症している子も多いようです。
具体的な症状としては、他者との距離感がつかめず(近すぎるor遠すぎる)就職はできても職場の定着がなかなかうまくいかないのだそうです。
そこで京都同友会さんはまず関係性から構築するという手法を採用し、児童養護施設を訪問して1人1人の子ども達を1人の人間として認めていきました。すると施設の子ども達の方から「同友会いつくんねん?(京都弁)」とオファーがもらえるほどになったそうで、その月イチ訪問の取り組みは現在も続いているそうです。
グループ討論では「あなたには何が出来ますか?」という内容で討論し、中には里親をしているという会員もおられ、何が出来るかという発想の幅を広げる事が出来ました。討論のまとめとしては、こういった社会問題があるという事に対して関心を持ち、周りに発信していくことが大切(無関心が一番よくない)という共通理解に至りました。

私自身、何年か前にタイ人の女性をホームステイで1週間受け入れた事があり、その経験から里親も出来そうだと思って色々調べた所、里親になるのはなかなか高いハードルがあって今まで敬遠していましたが、時期を見て再度チャレンジしてみようと思いました。勉強会の構築に携わった皆様、大変お疲れさまでした。