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2025.04.28

ちょっとした話~社屋が国登録有形文化財に!~イシネ事務機(株) 取締役 石根 敬之 氏(尾道支部)~

開催日時:
2025/04/20(日)
文責者:
事務局 青芝

尾道駅から三原に向かう道を進むと、味わいのある洋風建築に「イシネ事務機㈱」の看板がかかっています。ここは、尾道市古浜にあるイシネ事務機㈱の社屋です。2025年3月に国の文化審議会が有形文化財として登録するよう文部科学大臣に答申しました。

もともとは千光寺のふもと、土堂に1907年に尾道警察庁舎として建てられた木造2階建寄棟造の洋風建築。そこから1955年に現在の場所に移築され改修を経て現在に至ります。イシネ事務機㈱の創業は1902年なのでこの建物より歴史があります。
上下に開く縦長の窓、大棟西側にフィニアルを備え、梁間10mを超えるキングポスト・トラスで2階の大きな空間を生み出すなど往時の特徴を残した建物です。
土堂にあったころの警察署建物は、作家 林芙美子の『風琴と魚の町』にも登場。「尾道水道が紡いだ中世からの箱庭的都市」として日本遺産に指定されている尾道の歴史を伝える建物として評価されました。またひとつ、尾道散歩の目的地が増えましたね!