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2025.05.09

「ものづくりからまちづくりへ~ビジョンと実践~」福山支部3月支部例会

開催日時:
2025/03/12(水)
会場:
福山ニューキャッスルホテル
人数:
146名
報告者:
(有)テヅカ精機 代表取締役社長 手塚 良太 氏(長野同友会)
文責者:
つなぐをつくる(同) 原田 祐一郎、クイックマッサージディライト 春名 孝一郎

経営者が集い、理念を語り合い、成長をめざす同友会。学びを会社の血肉に――“とりもどき”にならないための実践報告!
福山支部例会に登壇した氏の講演は、理念を「語る」だけでなく「行動に移す」ことの重みを伝える内容でした。

家業を継いだ当初周りの人から「人が住む場所じゃない」「そんな会社に何の価値がある」と否定され、毎夜公園のブランコで泣きながら缶ビール。落ち込んでいた時に、父からちょっと来いと言われて、車に乗せられました。どこへ連れて行くんだろうと思ったら、倒産した会社。いくつも連れて行かれた。父が言った。「お前が継いでくれんかったら、うちもこうなっていた」。大きな転機となりました。「本当にやりたい経営とは何か」を自問しながら、手塚氏は再出発を図ります。そこから始まった経営再建の歩みは、同友会での学びによってさらに大きく動き出します。

同友会に参加し、「経営指針をつくる会」に進んだ頃は、まだ経営も理念もよくわからない“ひな鳥”状態だったとのこと。しかし、一方で、それらしい言葉だけを並べ、何も会社に落とし込めていない“とりもどき”の存在にも気づきました。社員と共に1年かけて作った経営理念は、単なる飾りではありません。対話と現場での実践を通じて社内に浸透し、今では「共通言語」として、あらゆる判断の土台になっています。
氏の組織運営の信条は「1割トップダウン、9割ボトムアップ」。社員に任せ、信じ、あえて失敗させて学ばせることで、主体性と責任感を育てています。
10年ビジョンは「月曜日がワクワクする会社」。焼肉やゴルフ、ウォーキングなど、日常の中での社員とのふれあいも大切にしながら、働くことが楽しい会社をめざしています。また近年は、企業の枠を越え「まちづくり」へと視座を広げ、地域課題にも積極的に取り組んでいます。
最後に語られたのは「信じる力」。社員、仲間、地域、そして自分自身を信じること。その積み重ねこそが、“とりもどき”を超えて本質的な経営をつくるのだと、手塚氏は力強く語りました。

記:つなぐをつくる(同) 原田 祐一郎

僕には耳の痛い話が多かった。何かを理由にして動かない自分がいるので今日からはそこを改善しようと思います。

(有)テヅカ精機 手塚良太氏の発表は僕には耳が痛い話が多かったです。ビジョンの共有、地域貢献、地域の人とのコミュニケーションなど地域に必要とされる企業になっている話はワクワクしました。
ワクワクした点―①意識の高い社員が多くいる ②地域に必要とされている会社の話 ③今後の展開の話
地域に相談されて会社を作り地域貢献する話は地域性もあるとは思いますが、同友会の理想の形だと思いました。
今後の展開など会社で共有し、意欲のある社員などは同友会で一緒に勉強しているのもすごいと思いました。まずは行動、周りとコミュニケーションして同じ方向に動く、そのことも僕はできていません。同友会の仲間ともコミュニケーションができていない気がします。仕事が忙しいから、とか他の会が忙しいからとかできない理由を仲間に言われたらあまりコミュニケーションしなくなったりしている現状において何かを理由にして動かない自分がいるので、今日からはそこを改善しようと思います。利己主義から利他主義へと変わること、自分から積極的に話かけるこの2つを今年は考えて動けるようにしたいと思います。企画の皆さんも、支部例会に携わった皆さんありがとうございました。

クイックマッサージディライト 春名 孝一郎