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経営理念で会社が変わった

尾道観光土産品(協組) 専務理事  杉原 大路 氏(尾道支部)

◆尾道支部は会員の経営体験報告を中心に支部例会を行っています。今回の例会テーマは「経営理念と共に進化 ~ 尾道ええもんや奮闘記 ~」。尾道観光土産品(協組)の従業員さんも7名参加されました。「経営理念が浸透できているか。そのためにどんな工夫をしているか」というテーマでグループ討論を行いました。以下、報告要旨です。

組合として三店舗を運営

 私は大学を出てデパートに就職しました。期待とは違う部署に配属になったこともあり、二八歳の時、家業の洋服店を継ぎ、のち、まんが喫茶に業態転換しました。四二歳の時、土産品協会(当時)に入社し、土産品協同組合の立ち上げと共に専務理事に就任しました。
 この協同組合には、「ええもんや」という看板の直営店が三店舗あります。
 私どもは、組合員さんの商品を、主として観光で尾道を訪れる方々に販売しています。買う人、またそれをもらう方々のニーズに応える必要もありますが、組合の性格上、組合員さんの経済活動に寄与するという使命があります。そこで、「ええもんや」の事業領域はどうあるべきなのか悩んでいました。
 また、コミュニケーション不足から、お店内の人間関係のギクシャクもありました。

役員になったことを契機に経営理念に取り組む

 そんな時に同友会に入会し、お役をいただき、理事会の後の食事会での経営談義から、経営指針の必要性を説かれました。当時の支部長であった神原さんの会社の幹部社員さんから、経営指針書を見せていただき、作成のしかたや活用法など親切に教えていただきました。
 さっそく自社に持ち帰りまして、店長会議で経営理念の作成に取り組みました。同友会の「経営指針ワンシート」を活用し、店長のみなさんから意見を出していただいて、それをまとめて経営理念を成文化しました。
 当社の経営理念は、
「わたしたちはお客様、従業員、組合企業など経営にかかわる人々が〝おみやげ〟事業を通してより豊かになり、生き生きとより幸福に人生を送れるような経営をめざします。また、組合の経営を通して、幸せの見える地域づくりをめざします」としています。
 せっかく作った経営理念を浸透させるために、経営理念を深めるようなメッセージを書いて、給与明細といっしょに従業員さんに渡しました。また、店長会議では、経営理念、ビジョン、売上実績などを議題に挙げて話し合っています。

尾道みやげに笑顔をそえて

 そうした議論の中で、「尾道みやげに笑顔をそえて」というコンセプトが生まれ、商品を入れる袋などに使用しています。
 そして、経営理念、メッセージ、職場のルールなどをまとめて、「ええもんや わたしたちの道しるべ」という冊子にまとめました。
 経営理念にとりくむことにより、従業員さんたちがいい感じになったと思います。

◆報告者のお人柄がにじみ出る、ホンワカとした報告でした。いろいろご用もおありでしょうに、全従業員の約半分の方々が例会に参加され、そのようす、発言、使い込んだ「道しるべ」の冊子などから、報告内容が裏付けられる例会でした。

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