同友ひろしま/2019年/2月/News

更新日2019.03.02

三原支部新春講演会 中小企業だからこそ出来るブランド術 ~自社の強みをブランディングせよ!~ 講師  安藤竜二 氏(㈱DDR 代表取締役社長)

 
 
 ブランドは当たり前になりました。それだけ自分たちの価値を伝えたい人が増えたということです。今日はどうやって社員を巻き込んでブランドを作っていくか、私の関わってきた中業企業の事例を元にお話しします。

 ■生き残るブランド

 私の出身は愛知県岡崎市です。岡崎市のことをご存じない方でも八丁味噌のことは聞いたことがあるのではないでしょうか。八丁味噌は岡崎市の会社です。今でも昔ながらの製法で味噌を作っています。値段は普通の味噌の四倍。広告に頼ってはいません。それでも世界中で買われているのは、社長が自ら販売するお客様をを明確にして、情報を発信しているからです。だから680年も生き残っています。

 ■商品を誰に売るのか

 小笠原製粉㈱のご当地ラーメンであるキリンラーメンは、かつて廃版になりました。全国からより安価なラーメンが流通するようになったからです。普通に売っても売れません。そこでこだわりのラーメンをあるべき価格で売ることにしました。地元の小麦粉を使い、販売先もスーパーではなく、高速道路のサービスエリアや空港で「お土産」として売ることにしたのです。
 資本主義において売り上げを伸ばすには客数を伸ばすか、客単価を上げるかです。また、今いる人材、持っている技術、設備を鑑みて、何ができるか、誰に売るのかを考えれば、どう伝えればいいかもわかってきます。
 誰に売ればいいのかわからないときは、自社の過去3年間を振り返ってみましょう。従業員たちとも話し合い、過去の出来事から3年先の会社の未来を考えましょう。

 ■仕事に名前を付けよう

 ㈱アカイタイルは大手タイルメーカーの下請けでした。時代の変化により、タイルがあまり使われなくなり、アカイタイルも危機に瀕していました。
 しかし、会社自体はかなりの技術力を持っており、新たにタイル復元専門店「復元屋」として大手タイルメーカー以外の仕事を受けるようになると、今までの仕事に名前を付けただけで売上が2億5千万円増えました。自分たちの価値を伝えるには、伝えるための名前が必要だったのです。

 ■社員を巻き込む  
 
 私はもともと材木屋で10年間働いていました。その10年が私にブランディングを教えてくれました。価格が高くても、高い理由を知ってもらえればお客様は喜んで商品を買ってくれます。価値を伝えること。価値をわかってくれるお客様を選び、知ってもらうために何をすればいいのか考える。すると、お客様のほうから商品を買いたいと言われるようになりました。値段は確かに大事ですが、自分の価値や社員のことをまず考えましょう。
 私はもともと中小企業の社員でしたが、社長は任せてくれて、他の社員を巻き込んでくれました。だから巻き込むことは大切だと自信をもって言えます。

 ■まずはやってみる

 ブランドとは消費者との約束の証です。約束しているからこそ、値段でなく価値で商品を買ってくれます。「誰と」「何を」約束するのか脳みそが千切れるくらい考えてください。
 まずは①未来を考えたとき、客数を伸ばすか、客単価を伸ばすか。②誰に売るか。社員と過去3年を振り返り、3年後のお客様を見つける。③自分たちのことを覚えてもらうために、名前を決めることに取り組んでみてはどうでしょう。今日明日でできることではありません。やり続けること、学び続けることです。そして社員さんを巻き込み、常にアンテナを張りましょう。
 今回お話ししたことも、勉強で終わらせずに、明日一つでもやってみてください。やれないのではなく、やらないだけです。是非取り組んでみてください。 

広島県中小企業家同友会

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