同友ひろしまNews

更新日2019.05.04

2019年度合同入社式 福山会場 基調講演 「切り拓け!君の未来を!」


 ㈱エイトコーポレーション 代表取締役  八條公貴 氏 八條 公貴 氏

なぜ人は仕事をするのか
 私は経営者になる前は7年間サラリーマンをしていました。大学を卒業した22歳のとき、私は30歳までの人生設計をしていました。具体的には大学卒業後、就職し、24歳のときに結婚し、30歳までに子どもを3人つくり、30歳までにサラリーマンのままでいるか、経営者になるか決めようと思っていました。
 最初に就職した東京の会社は道路の白線を日本で初めて設計・施工した会社でした。うれしいこと、楽しいことよりつらいことの方が多かったのですが、7年間のサラリーマン生活を振り返ってみると総じて楽しかったです。なぜかというと自分の夢や目標をもって頑張っていると、今している仕事は何のためにしているかをわかって向き合うことができるからです。皆さんもただ働くのではなく、夢や目標を持って仕事に取り組んでいただきたいと思います。
 わが社は道路の白線・標識等などを設置する会社ですが、それらを通して人が安心・安全に生活できる環境を提供しています。このように仕事を通じていかに社会貢献ができるかを意識してみてください。

お金は人を幸せにするか
 若い方に夢を聞くと「お金持ちになりたい」と返ってくることがあります。では、お金は人を幸せにするのでしょうか。
 世界の億万長者、マイクロソフト創業者、ビル・ゲイツ氏の全盛期の年収は1兆7千億円もあったそうです。時給にすると46億円もあったそうですが、彼は幸福感を感じなかったそうです。何でも買えるため物欲がなくなり、買い物をしても感動がなくなっていたのです。
 そんな彼ですが、CEOを退く前年に奥さんと恵まれない子供たちや発展途上国のための財団を作りました。すると、世界中から感謝されるようになりました。お金というツールを使って幸福感を得たのです。何が言いたいかというとその人が財産を築くということとその人が幸福かということは無関係だということです。
 私は30歳のときに今の会社をつくったのですが、最初の2年半くらいは年収が30万ほどでした。生活のためにアルバイトもしていました。欲しいものも買えない生活に私は妻に対して「すまん」としか言えませんでしたが、妻は「社長になっていきなり儲かる人なんていないよ。いきなり儲かるんだったら皆社長よ」と言ってくれたのです。それまで私はいざとなったら、サラリーマンに戻ればいいと思っていました。目先のお金に踊らされて本来の目的を見失っていたのです。私は妻の言葉に目が覚めた思いでした。

自分の人生、命をどう使うか
 2014年8月に広島の安佐南区で豪雨災害がありました。私の自宅近くでも被害があり、2カ月間、重機やダンプを使ってボランティアをしました。家があった場所は瓦礫の山になっていたので仲間と撤去をしていました。瓦礫が片付いたころ、家の持ち主がいらっしゃいました。その方は目を真っ赤にして私たちにお礼を言ってくれたのです。そのときに私は、ものを買って得る喜びよりも何百倍も何千倍もの大きな感動を受けました。皆さんも少しでも良いので、自分の人生を世のため、人のために使ってみてください。

仕事に向き合う姿勢について
 一見、皆お金のためだけに働いているように思うかもしれませんが、「お金がついてくる」生き方が素敵だなという深層心理が日本人にはあるような気がします。お金を追う生き方ではなく、お金がついてくるような生き方を是非していただきたい。これは個人でも会社でも同じです。会社は社業を通じて地域社会に貢献するためにあるのです。地域に必要とされるから仕事になって、売上が立ち、利益が出るのです。その出た利益から皆さんに給料が支払われます。

最後に
 今日の話を私なりにまとめると、①仕事を通じていかに社会貢献をするか、②お金がついてくる生き方をして欲しい、③自分の評価は他人がする、④受け継がれた命を次に繋げる役目、⑤世のため、人のため、困っている人のために生きてくださいということです。  皆さんの人生がより豊かなものになることを祈念して終わりたいと思います。 

広島県中小企業家同友会

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