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県総会 第2分科会【企業ビジョン】 (経営指針書作成で全社一丸の企業づくり) こうしてつくった我が社の指針 ~“まね”でいいから、すぐつくろう!~

■経営指針をつくった理由
 
 同友会に入会する前、当時は絵に描いたようなワンマン社長でした。私に対して社員は何もものを言えないような環境です。考え方も、会社とは自分自身が私腹を肥やすための道具であり、社員は駒だと思っていました。
 入会して例会に参加すると、「経営理念」「経営指針」という言葉を耳にしました。これらをつくると会社が良くなると聞き、3か月で作ってやろうと決心しました。
 入会して間もない私は、経営指針とは何なのか全く分かりませんでした。ですからまずは『人を生かす経営』や『経営指針作成の手引き』を何度も読みました。でも全く分からない。そこで、ほかの会社の経営指針を見せてもらい、どういった項目・内容をつくればいいのか参考にしながら自社に合うものを考えました。
 経営指針をつくっていく過程で、会社、社員、顧客、地域に対して自分がどうあるべきかを考えました。そしてこれまでの自分の考え方では会社運営はままならなくなることに気が付いたのです。
 
■どう活用しているか(浸透を図っているか)

 我が社では、毎朝経営指針の読み合わせを行っています。経営指針書は全部で40ページあります。それを1日1ページずつ読みます。出勤時間が違う社員は、出勤しだい音読で読んでもらっています。たとえ1人でもします。これを1年繰り返す。
 また、自分自身が経営指針に基づいた行動、発言をする努力をすることも重要です。
 
■経営指針の必要性
 
 経営指針をつくると会社が良くなるというが、具体的に何が変わるのか?
 まず、自分自身が大きく変化しました。指針をつくって社員と共有していくことで半年、1年2年と時間が経つにつれ徐々に変化していきました。社員のことも「駒」という認識から、自分の「家族」だったらどうするかと置き換えて考えるようになったのです。
 また、会社で起こるマイナスの出来事は全部自分の責任だと思うようになりました。
 例えば会社が大赤字を出した時、それでも社員にはボーナスを出しました。なぜなら赤字の責任は社員にはありません。事業展開、営業展開、社員のモチベーションをアップなどへの努力を怠っていたのは、ほかでもない私なのですから。
 2つ目は、社員の変化です。今までは1日が終わればいい、言われたことだけやっていればいい、といった考え方でした。経営指針をつくってからは、社員の半経営者化を目指しました。というのも、「自分たちの会社である」と認識して、自分たちで会社を動かしてもらうためです。そのために、指示をしないようにしました。そして決算書や毎月の売上を社員に見せるようにしました。会社の現状を示す数字を見せると、社員が原価意識をもつようになりました。
 経営指針をつくることで、社長が変わり、社員が変わりました。そうなれば最終的に会社が変わるのです。
 問題が発生して、悩んだり感情的になっても、指針をつくっていれば、自分がぶれることはなくなります。それは、会社の方向性をしっかりと成文化しているからなのです。

 ■広島同友会に対する要望

 私は経営指針をつくりたいという会員さんに、少しでも指針作りの参考になればと自社の指針のコピーを気軽に渡したり、メールでおくったりして協力していました。
 しかし、「つくったよ」と言ってくる人はいませんでした。だから、方法を変えようと思いました。同友会の1員として、個別に長い時間をかけて指針づくりを手伝おうと。
 広島は、他県に比べて経営指針をつくるための仕組みや組織が乏しい。だから、広島同友会でぜひとも経営指針をつくる場所を設けてほしい。指針づくりの1歩を踏み出せない人がいる。そんな人の背中を押してくれる機会をつくりましょう。

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