2年に1度開催される経営労働問題全国交流会が、8月31日、9月1日と京都市にて開催されました。広島からは8名の参加者が4つの分散会に参加。
全体で「人を生かす経営の推進」の問題提起の後、4つの分野に分かれて深め討論することから「分散会形式」で開催されました。
●信じてまかせる
設営担当となった京都同友会には、「労使見解」体現者のお一人、上野修さん(㈱アドバンスド 代表取締役)が在籍されています。その上野さんから2日目に特別報告がありました。
「世の中の情勢が変わる中、働き方の議論がされています。採用したらその人は経営者の管理下におかれます。未だに管理主義が続いていますが、生活者の懐に手をいれてはいけない。管理ではなく、自主的自己管理です。「労使見解」は新しい次元へと発展したのです。任せたらええやないか、と」
「信じることが経営者の出発点です。きちんと向き合う事が大事」「経営者の責任は安定した経営をめざすこと。内部留保もしっかりし、経営者も社員さんもしっかり給料をとること。そのために、どうしたらええやろか?と一緒に考える。お互い要求を出して、次の高いステップへ向かうんです」と、みやすい言葉で参加者に語りかけられました。
●「働く環境の指針(仮称)」
新しい話題としては、「働く環境の指針(仮称)」の提起が、林中同協幹事(経営労働担当)よりありました。冊子『人を生かす経営』の「まえがき」と「労使見解」では、経営者の責任と共に、経営指針の成文化と実践、労働環境整備、新しい形の労使関係の実現が提起されています。
時代の要請とも言える労働環境整備の課題を、経営指針とセットにして「労使見解」の精神を実践するものにすべく、議論が深まっています。
年度内にとりまとめて発行される予定ですので、経営労働委員会、求人社員教育委員会、地区会などでもとりあげてよい会社づくりのために勉強できるといいですね。
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