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役員研修大学第8講 同友会らしい役員とは? ~同友会で何を学び、どう実践するのか~


 
■人と利益の両輪
 我が社は福岡でコールセンター事業をしています。中でも健康食品に特化しています。
 創業時、同友会のことを知り入会しました。すぐに経営指針を作ります。しかし会社は良くならない。そこで、全国行事に参加して色々な経営者から学びました。すると、どんどん良くなりだしたのです。最初に掲げていた経営指針はかたよっていました。つまり売上や利益のことしか書いていなかったのです。そこに社員のことを盛り込んでいき、人と利益の両輪を備えた経営指針を作り実践してきました。そのおかげで会社が良くなったのです。
 
■指針実践の課題
 2008年のリーマンショック、2011年の東日本大震災の折に、経営指針を作り実践している企業は早く立ち直りました。これらのことから、同友会は経営指針の重要性に確信を持ちました。
 同友会における指針の実践運動は労使見解の理解のもとに指針の成文化をして、企業変革支援プログラムや例会などで実践の進捗を確認する仕組みがあり、運用を広げていくことです。しかし実際は、成果を語れず、実践が弱い経営者が多くいます。その理由は2つあります。
 1つ目は「理念とビジョン」はしっかり作っているけれど、「方針と計画」が具体的に考えられていない点。社員を巻き込んで実践していないために、指針と現場が連携できていないのです。
 2つ目は、企業変革支援プログラムの活用が少ないこと。難しいからと敬遠されがちです。これを解決するためには「労使見解」を理解しなければなりません。
 
■実践の検証を
 労使見解には、企業にとって良好な労使関係を築くことが重要であると記されています。そのためには経営者の責任を全うすること。指針を作って全社的に実践することが大切です。
 そしてその実践ができているか検証するツールが企業変革支援プログラムです。STEP1で経営課題を見つけだし、STEP2で経営課題の分析と変革のためのヒントを得て、また経営指針を実践するのです。

■地域に若者を残す
 人材不足だと言われている昨今。地域に若者を残すことは重要な課題です。自社では人を大切にしています。そのことを学生にも伝えるよう努力しています。すると、「中小企業はやめろ」という親の反対があったにもかかわらず自社を選んでくれた学生がいました。労使見解に基づいた経営指針を実践し、その取り組みを伝えることで学生に選ばれる企業になるのです。
 
■今後の同友会運動の課題
○企業づくり
 まず全会員が経営指針を成文化し、実践すること。もはや経営指針が有るか無いかを議論するときではなく、中身と成果が問われています。企業変革支援プログラムを最大限活用し、強靭な企業を目指しましょう。
 
○地域づくり
 地域に根付いた中小企業は地域の課題にも目を向けなければいけません。地域の課題を整理することで、自社の仕事づくりにもつながります。つまり、企業づくりと地域づくりを一体として取り組んでいくのです。
 
○同友会づくり
 中同協では、2019年の設立50周年に向けて5万名会員をめざしています。会員増強は会のためではなく、困っている経営者を助けるためです。ひとりでも多くの経営者が同友会で学び、企業がよくなれば地域が元気になります。それは中小企業にとっても良いことです。
 
■同友会らしい役員とは?
 同友会運動と企業経営は不離一体です。同友会で学んだことを自ら実践し、PDCAをまわし、その体験を例会で発表する。それにより経営指針の確立と発展につながるのです。

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