同友ひろしま/2020年/8月/News

更新日2020.08.24

コロナの中で頑張っています「社員が提案のキャンペーン展開」 ㈱安全ガラス広島(広島中支部)

■転機になった労基局の指摘

 同社は自動車のガラス修理・フィルム施工・ボディコーティングなどを手掛けており、広島市と廿日市市に3店舗を展開しています。
 社長の中川氏が、先代から社長を引き継いだのが平成25年。その翌週に労基局の立ち入り検査が入り、多くの指摘を受けました。「社員の事をよく考えているのはわかるけど、仕組みに不合理な点がある、という指摘でした」。
 当時、呉支部の社労士さんの勉強会に参加していた氏。「労基局が来た時の心得」を教わりました。労基局は敵ではなく、指摘をクリアしていけば、会社が一歩前進できると感じて、取り組むことができました。社員さんの年収を保証しながら、みなし残業時間を見直す、などの取り組みを進めました。結果、社員さんが「ここから先は自分の時間だから」とだらだらと仕事を続けることがなくなり、会社の雰囲気も変わってきました。
 同時に将来を見据えて、若い社員、新卒社員の採用も始めました。

■会議やアイディアは社員を主人公に

 当時の会議は、氏が一方的に話をして終わり、でした。意見を言う社員はいません。これではいけないと、会議の進行を社員さんに任せ、氏は最後に補足だけをするようになりました。徐々に発言がふえていきました。
 若い社員が、キャンペーンなどのアイディアを持ってきたときには、①お金がかからない事、②お客様に迷惑がかからない事、を満たせばOKを出すようにしました。チラシも、彼らが自分で作成するようになりました。氏は保管している自分が作った過去のチラシを参考に渡し、成功した部分、失敗した部分を丁寧に説明するようにしてきました。
 「提案すれば採り上げてくれる」という雰囲気が会社に広がり、様々な提案が寄せられるようになってきました。

■コロナの影響と賞与

 コロナの影響で人の動きがなく、事故も減少して、修理ニーズは大きく減少しました。ところが利益率の低い大口の仕事が、口座があるという理由で入ってきました。そのため売上は助成金が使えるレベルまでは落ちなかった反面、粗利額は大きく落ち込みました。
 そのことを社員さんもわかっています。誰もが賞与は出ないものだと覚悟していました。氏も「会社が厳しい時には賞与は出さない」と常々語ってきました。しかし、先代の「賞与も生活給の一部だ」の声もあって、減額したものの、支給することにしました。「これまで、利益が出ない状況なんて考えていませんでした。それで、軽々しい発言になっていたなと反省しました。そのことを社員さんにも率直に伝えました」。

■情報共有して、間を開けず

 社員さんたちは、自分たちでターゲットを決め、キャンペーンチラシとサンプルをもって、新規を含めたお客様を訪問します。もちろんサンプルも自分たちで工夫して作っています。訪問してもお客様にお目にかかれなかった時には、その情報を翌日の朝礼で共有します。間を置かずに訪問するためです。その方面に行く社員さんが、再訪を担当しています。
 この地道な社員さんの取り組みが奏功して、冒頭の成果が出てきたのです。

■これまでの取組が成果に

 店長会議の雰囲気も変わってきました。売上につながる提案や、新しい社内改善の取組も出始めています。まだ昨年並みの業績には戻っていませんが、これまで氏が取り組んできた、社員さんの主体性が発揮できる会社づくりが、実を結びつつあります。

㈱安全ガラス広島
広島市西区庚午北2-2-1
TEL:082-275-3110
https://www.anzen-h.com/

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