同友ひろしま/2021年/7月/News

尾道支部例会「人手不足にジャストミート! ~自社の事業を定義し社員に伝えよう~」

報告者:㈲広島金具製作所 代表取締役  水ノ上 貴史 氏 (福山支部)

 私は「人手不足にジャストミート!」と自社の事業を定義して会社経営をしています。事業内容は雨どい金具メーカーで、中四国では1社のみというニッチな業界にいます。社内では誰もがイキイキと活躍できる職場環境へ向け、全社一丸となってダイバーシティ推進に取り組んでいます。また、今期は同友会での学びと実践を元に、SDGs策定宣言をしました。  

■どん底状態での同友会への入会

 1995年、私は弊社に入社しました。後継を見据えて、自分なりに行動しましたが、リーマンショックなど外部環境に翻弄され、2011年には過去最低の売上げを記録していました。その時偶然、立石代表理事と出会い、同年4月に同友会へ入会することに。まだ現場で指示する立場でしたが、社員と家族が私の背中を見ているからと、ひたむきに参加しました。2012年には委員会所属の打診があり、勉強のため経営労働委員へ志願。会の役員を担うようになった頃、自社は不景気の底から脱出していました。
 2015年に社長に就任。経営指針・就業規則を、覚悟をもって発表し、本当の経営者としてスタートをしました。しかしその時期に、退職者から告訴され、またもや倒産の危機に直面。この経験を機に、労働環境への意識が急上昇し、経営指針の実践に踏み出しました。これが、「人を生かす経営」への第一歩です。
 そして経営指針のPDCAをまわしていた2016年、社員に経営指針を伝え、将来へのワクワクを共有するべく、ビジョン策定に取り組みました。  

■ワクワクビジョンで全社一丸へ

 ビジョンにはワクワクするような、思い描いた10年後を取り入れました。さらに作成にあたり、「建築工事の人手不足お助け業」という事業ドメインと、「人手不足にジャストミート!」というキャッチコピーを考えました。2018年には経営指針の共有を加速化するため、ビジョンを1枚の絵にしました。私たちは「吊ピタワー」と呼んでいます。
 一方で、製造業とは良いものをつくっても売れる業界ではありませんので、戦略が必要でした。そこで我社は、信用力と全国ネットワークを持つ専門商社に着目し、ブランド化を狙うことに。ユーザーにヒアリングを行い、ファン・リピーターを獲得し、問屋や販売店へのアピールも欠かしませんでした。すると、徐々に問い合わせが増え、商社も弊社商品を顧客にプッシュいただくようになりました。
 32期の経営指針書を渡す時に、社員から、「31期の指針書はどうするんですか?」と尋ねられました。処分すると答えたところ、社員は「持っていちゃだめですか?」と言葉を続けたのです。経営指針が伝わっていること、社員にとって指針書が思い出にしたい、大切にしたいものになっていることを実感した出来事です。33期から数字部分と指針部分を別冊にし、各自が保管できるようにしました。  

■苦しい今だからこそ

 コロナ禍等の外部環境により、苦しい状況にあります。苦しい今だからこそ、真剣に学び、思い(理念)を固め、実現にむけた十年後の自社をイメージし書き出して、将来を見据えてしっかりと行動することが必要だと思います。そして、全社一丸になるためにも自社の事業を定義し、経営指針と共に社員に伝えることが大切です。
 同友会に入会して10年、参加し続けていたら少しずつ変わってきていることを実感します。「人を生かす経営」を重視し実践し続けたならば、結果は後からついてきます。
 あつい人の前に協力者は現れます。同友会の仲間を頼り、関わっていきましょう。ぜひみなさんまず一緒にTake Actionを!

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