同友ひろしま/2022年/10月/News

新規事業特集「異業種でタッグ アスパラ用バーナーを共同開発」ハマダベンディングサービス(株)(呉支部)

金属加工のハマダベンディングサービス㈱(濱田一三会長、呉支部)は、水処理装置設計の藤原工業、ゴマの焙煎機など製造の浜田製作所との異業種3社で、アスパラガス畑の土壌改良のために土の表面を焼く「アスパラバーナー」をこのたび共同で開発されました。この三社は、異業種交流で製品開発を促
す「呉自社商品開発協議会」のメンバー。

この製品は、バーナーによって放射された熱で雑菌を死滅させ、連作障害(収穫量が減ったり、規格外の形に育ったりする)を防ぐためのもの。
軽いアルミ製の台車に筒状の噴出口を備え、土の表面を千度以上で焼く一方、深さ一センチで約230度と土中深くまで熱は届かず、アスパラの根への悪影響はないとのこと。

開発に取り組まれた理由は、「県内のアスパラ農家に広く普及しているバーナーのメーカーが事業を停止したため」。従来のメーカーの撤退で農家に不安が広がっていると県の担当者から聞かれ、二〇一九年に研究に着手。県立総合技術研究所西部工業技術センター(呉市)などで実験され、データも収集。
このたび完成し、八月から県内のJAを通じて注文を受け付けています。

最後に、濱田氏の「3年半かかりましたが、本当に困っている方々の要望に対して、その要望以上のものを開発・提供できたことを嬉しく感じています」
というお話が印象的でした。

(文責 事務局 木下)

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