活動レポート/2023年/4月/News

「会社を継いだ私の今の思いを発表します。アドバイスをください。」中支部中①地区会

「この2年で20社弱の新しい取引を開拓しています」、22年に事業承継で社長就任した藤川裕太氏はなんでもないことのようにさらっと語った。会場から歓声と拍手が沸き起こる。

 

■報告者 株式会社松田製袋 代表取締役 藤川 裕太 氏

■テーマ 「会社を継いだ私の今の思いを発表します。アドバイスをください。」
■日時  2023年4月20日(木) 18:30〜21:00
■場所  同友会事務局
■参加者数 20名(Zoom3名)

「この2年で20社弱の新しい取引を開拓しています」、22年に事業承継で社長就任した藤川裕太氏はなんでもないことのようにさらっと語った。会場から歓声と拍手が沸き起こる。

(株)松田製袋はオリジナル封筒を制作する会社。創業から50年以上の歴史を持つ。市場がシュリンクしていく中、19年に先代社長の父親から「そろそろ会社に戻ったらどうだ?」との声かけで、事業承継をする覚悟をして松田製袋に入社した。

どこか先代が自分を導いてくれるだろうという甘い期待があった。しかしことごとく「自分で考えなさい」と突き放されたと、藤川氏は笑う。そこで後継者育成の勉強会に参加し学び、あるいは様々な補助金の申請に挑戦する。その過程で社員と共に会社の現状分析をすすめ、自社の現状を客観的に把握することができた。10年ビジョンも作成した。数値目標、ESの指標、改善と自主性発揮をビジョンに盛り込む。それに基づき、業務改善、データの効率化、クレーム共有と仕事の仕組みを変革していく。

「ビジョンの共有で悩んでいるんです」 物腰やわらかく、ふんわり笑う藤川氏だが、参加者の私たちは氏の行動力、挑戦する意欲に脱帽。

大学と連携し「テトラポプリ」という新商品を共同開発・販売を開始。自社の技術力はもとより、商品開発能力も磨き新たな商品・ニーズを生み出していく。それも次々に。冒頭の新規取引の開拓のエピソードも、松田製袋入社前に働いていた会社の飛び込み営業のノウハウを活用したとのこと。

いろいろな経験や学び、人間関係をフルに活用し挑戦していく姿勢を、この例会で見せてくれた。むしろ私たちのほうが、藤川氏より「現状に甘んじるな、挑戦し続けろ。会社を存続させるためには」というエールをもらった、そんな例会でした。

記:(株)キャピタルコーポレーション 村井 由香

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