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大廃業時代~10年ビジョンと後継者問題~(広島西支部西地区会4月例会)

報告者:アールジェイ㈱ 代表取締役 川村 聡 氏

■日本経済新聞の記事
現在70歳以上の中小企業経営者は245万人。そのうち約半数の127万社で後継者が未定。日本の企業数の99%を占める中小企業の多くが廃業の危機にさらされています。650万人の雇用と約22兆円のGDPが失われる可能性が出てきている。世はまさに「大廃業時代」!

■日本の年代別の出生数・出生率
 団塊世代をピークに出生数は減少の一途を辿っています。団塊ジュニア世代に盛り返したものの、未婚や晩婚化が原因で、第3次ベビーブームが消えてしまいました。2010年からは65歳以上の人口の割合が全人口の21%を占める「超高齢化社会」へと突入しました。

■川村氏自身について
 2002年社長交代し、2006年4月に色と塗料耐久性を重視した「自然塗料いろは」を開発し、現在の人気商品になっています。同友会の経営指針セミナーに参加し、自社の経営指針書を作成、社員に浸透させようとしている最中、親でもある先代から「そろそろ会社のたたみ方を考えなさい」との衝撃的な言葉が。今考えると親としての優しさではなかったか。

■事業承継について
 事業承継については、①M&Aによる会社の譲渡、②親から子へ引き継ぐ、③既存社員へ引き継ぐ、④廃業の4つの手段があります。
 川村氏自身も親から会社を引き継がれました。会社経営はつらいし大変だが、その反面、楽しくやりがいがある。しかし、子供には子供の人生があるので親が子にレールを敷く権利はないとのこと。

■まとめ
 事業承継はいきなりではできない。M&A先を探したり、後継者を育てたりするには最低でも5年はかかります。本来10年先を見て準備をしなくてはなりません。経営指針を作成し、常にお客様の立場に立ち、世の中に求められる良い会社を目指す。社員が働くことが幸せと思える会社づくりをしていきたいと川村氏は語ります。

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