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「信用保証協会の役割とは~意外と知らない活用方法~」福山支部P地区会1月例会

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 2017年最初の例会。今期の2グループでは毎回「お金」をテーマにした例会を構築しています。
 1月度例会では、広島県信用保証協会福山支所の上田和洋支所長をお招きして、「信用保証協会の役割」についてお話をしていただきました。運転資金や設備投資資金で金融機関から借り入れをされている方は大勢おられ、信用保証協会の名前を聞かれたことがあるかと思いますが、存在は知っていても、直接関わっていたり、業務や協会の目的などをよくご存知な方はあまりいらっしゃらないのではないでしょうか。

 広島県信用保証協会は昭和23年設立。「信用保証により中小企業等をサポートし、その振興と地域経済の活力ある発展に貢献すること」を基本理念に、保証利用の促進とともに経営支援なども積極的に行われています。金融機関から借り入れをする場合、金融機関の裁量で融資を決めるプロパー枠と信用保証協会の承諾が必要な枠があります。信用保証付きが必要な場合に審査を受けるわけですが、保証料率は直近の決算内容から9つの区分が割り振られます。審査により保証が受けられ、融資をされたら、事業者は信用保証協会へ保証料を支払い、その一部から信用保証協会は日本政策金融公庫へ保険を掛け、保険金を支払います。万が一、事業者が金融機関への返済ができなくなると、信用保証協会から金融機関へ融資の残金が代位弁済され、その後、事業者は保証協会へ返済を行うようになります。代位弁済になった場合には、信用保証協会は日本政策金融公庫から保険の種類によって、決められた補填率で保険金を受け取ります。

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 経営体質の正常化、金融機関との円滑な関係強化などを図り、金融機関にとって大切にされる企業となり、プロパー融資を受けられる会社となることは必要です。討論においても、参加メンバーからはそんな感想が多く聞かれました。ただ、たとえ今すぐに自社で必要とされない場合でも、協会の役割と目的をしっかりと認識しておくことは、いつ自分自身の状況が変わるかもしれませんし、周りに創業しようとする人がいたとすれば、知識を持っていれば適切なアドバイスもできるのかもしれません。協会の意義とは、うまくいっている限られたところだけではなく、できるだけ多くの人が今よりも良い経営をするために、必要な資金調達を行えるように裾野を広げていくことであり、わたしたち経営者にとっても、必要な意識ではないかと感じました。

 突然の申し出にも関わらず、快く引き受けていただいた上田支所長にこの場をお借りして心より感謝を申し上げます。

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