活動レポート/2019年/10月/News

「For The Future 未来へ ~事業承継 私たちは何を渡し、何を受け継ぐのか~」福山支部9月例会

報告者 (株)タテイシ広美社 代表取締役会長 立石克昭 氏(代表理事)
報告者 (株)タテイシ広美社 代表取締役社長 立石良典 氏(尾道支部)

 去る9月11日に、福山支部の9月支部例会を開催し、オブザーバーを含め86名が参加しました。
 報告者は、⑭タテイシ広美社の創業者である代表取締役会長の立石克昭氏と、後継者である代表取締役社長の立石良典氏の2名。島田正美社会保険労務士事務所の島田正美氏を座長に、パネルディスカッション形式で報告いただきました。
 創業者と後継者である2人は、事業承継にあたって何を渡し、何を受け継ぎ、どのような時代を作っていくのか。同友会型企業の視点で事業承継に取り組んだ実践報告から、事業承継の大切さについて多くの気付きを得る支部例会となりました。
 以下、参加者の感想です。

事業承継の時代

 中小企業庁の調査では、中小企業の経営者の年齢の分布を見ると、最も多い経営者の年齢は1995年に47歳だったが、 2018年には69歳となっており、我が国の企業の経営の担い手(会社役員、個人事業主)については、高齢化が進み、2017年時点で、60歳以上が59歳以下を上回っています。
 冒頭、座長を務める島田氏より、「事業承継にかかる期間は、およそ10年を要する。」という説が紹介されました。「後継者選びに3年」「後継者育成に3年」「承継後の見守りに3年」あわせておよそ10年です。つまり、経営者年齢からみて、半数以上の中小企業で事業承継が必要になっている時代に我々は住んでいる、ということなのです。
 そのような時代の中で、⑭タテイシ広美社では、どのように事業承継を進めてきたか、という報告を聞きました。

 立石会長が、約10年前に長女の彼氏として良典さんと出会った。(このとき承継を意識する)2013年に、良典さんが入社。2017年、娘婿の立石良典さんが社長に就任しました。
 (参照:ひろしま未来チャレンジビジョン事業承継事例集)大企業の第一線で活躍していた良典さんを立石会長がヘッドハンティングした形です。立石会長は、初めて会った時から、良典さんの経営者としての資質を見出し、心に決めていたそうですが、良典さんの中では、大企業から中小企業へ転職することへの迷いがあったそうです。では、何が良典さんを決断させたのでしょう。

 私が感じたのは、「経営が楽しい」と本当に楽しそうに語る立石会長の生きざま、在り様が決め手だ、ということです。この日は、会長の奥様、社長の奥様もテーブルに参加しておられました。例会が進むにつれて、立石家の幸せオーラが会場を包みこみ、ローズコムの会議室がまるで披露宴会場のように祝福に満ちた雰囲気に。
 「中小企業の事業承継は、愛情が一番、知識やテクニックは二の次だ」ということを、私は今回の報告の学びとしました。

想いの共有

 9月の支部例会では㈱タテイシ広美社の立石会長、社長による「事業継承」をテーマとした例会が行われました。
 私自身、父親から事業を継承した立場ではありますが、次の代へ引き継いでもらう準備としては考えた事もなく、まだまだ遠い先の事だし、その時になったら何とかなるだろうぐらいにしか考えていませんでした。しかし、お二人の報告の中から感じるお互いの信頼関係は決して一朝一夕で出来るものではなく、事業を継承するにはしっかりとした準備と想いの共有が必要だと感じました。そして事業継承は継ぐ者と継がせる者の2人だけの問題ではありません。そこにはその会社で働いてくれる社員がおり、社員の想いとその家族の生活も守っていく義務があります。そうした想いを漏れなく伝えていく為に経営理念が必要であり、理念と基にした経営指針が必要不可欠だと感じました。

 立石会長が仰られた事業継承を計画的に行っていく為には、継ぐ者、継がせる者、そしてそれに関わる社員達の信頼関係が重要であり、それを築いていく為には理念の共有とそれを具現化していく経営者の姿勢、そして何より経営者自身が誰よりも一番仕事を楽しむ事が必要だという言葉がとても印象に残りました。事業を継続していく事は決して楽な事ではないし、辛い事や悩まされる事の連続だと思います。その中でも経営者は明確な夢と目標を描きそれに邁進していくその姿こそが社員を安心させ、継いでいく者に意欲と希望を与えていく事だと感じたこの度の支部例会でした。

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