同友会の活動Activity of Doyukai

同友会では21世紀型中小企業づくりを提唱しています

同友会では、経営資源の中でも特に「人」の問題を重視しています。それは、人が企業を動かし、高めていくからです。経営革新の原動力は、まず経営者の自己革新です。そして、経営者と社員の信頼関係を高めていく。こうして強い経営体質をつくろうと呼びかけています。
では、私たちのめざす企業づくりとは何か。それを「21世紀型中小企業づくり」と言いますが、内容は次のようなものです。

  1. 自社の存在意義を改めて問いなおすとともに、社会的使命感に燃えて事業活動を行い、国民と地域社会からの信頼や期待に高い水準でこたえられる企業。
  2. 社員の創意や自主性が十分に発揮できる社風と理念が確立され、労使が共に育ちあい、高まりあいの意欲に燃え、活力に満ちた豊かな人間集団としての企業。

21世紀型中小企業をめざすための活動

経営指針を成文化し、実践する活動

東支部指針発表会

東支部指針発表会

「わが社の存在している意味は何か。何のために経営をしているのか。今後、どんな会社をつくっていくのか」。こうした問いかけに文章で整理したものを同友会では経営指針と呼んでいます。経営指針は、経営理念(基本的な考え方)、経営方針(経営戦略)、経営計画を総称したものです。

変化の激しい時代で生き残り、経営を発展させていくには、自社の強みをみつけ、環境変化を把握し、科学的に経営の見通しをつけることが大切です。また、経営指針を成文化するメリットは、まず経営者自身の不安が減ることです。そして、経営指針を通して社員と認識の一致を図ることにより、全社一丸の土壌を社内につくることができます。さらに、取引先等からの信頼を厚くすることもできます。

経営指針をつくらずして経営を行うのは、羅針盤を持たずに航海するようなものです。同友会では、経営指針の入門的な勉強会や実習を伴う作成セミナー、浸透させるためのフォローの集まりなどを行っています。

企業が変わる共同求人活動

2015年合同入社式

2015年合同入社式

「中小企業でも何とか新卒を採用したい」という願いから共同求人活動はスタートしました。現在では、地道な活動の積み上げにより、学校の就職部や地方自治体などからの期待も大きくなってきました。採用の実績も安定しており、また営利を目的していない仲間の協力によるものですから、参加費用も格安です。

 共同求人活動のメリットは、新卒の採用のみならず、受け入れ、教育、定着まで、経営の現場で動いた生の情報が得られることです。また、企業の近代化をすすめ、質を高めていくこともできます。そして、地域の雇用を安定させるという意味で、地域貢献につながる活動でもあります。

共に育つ社員教育活動

教育セミナー

教育セミナー

「社員は経営者の頼もしいパートナー」

いかに経営者がすぐれていても、社員の成長と頑張りなしには企業の発展はありません。社員と共に学び成長する姿勢を経営者が見せることが大事です。

 また、成熟した市場では、指示待ち人間では顧客の高い次元のニーズにこたえることはできません。主体的、創造的に動く社員を育てることが必要です。

同友会では、社員教育はテクニックではなく、まず経営者が自己変革し、社員とのあてにしあてにされる関係を確立することが大切だと考えています。そのために、「人を生かす」を基本に、実践的な成功例や失敗例の体験報告を会員同士で行うようにしています。

また、社員教育は自らの手で行おうと、①合同入社式、②新入社員教育、③マナー研修、④中堅幹部研修、⑤同友会大学(準備中)などの教育をすすめています。

真髄は「学びあう」活動

同友会とは_支部例会

支部例会

  • 例会(支部、地区)や経営研究集会
    入会されると支部(地区会)に所属しますが、そこでは必ず月1回の例会が開かれます。会員はだれもが、「強じんな体質の企業にしたい」との願いを持って同友会に集まっています。お互いの知恵や経験を本音で交流し「学びあう」のが例会です。
    全県的に学びあう会が経営研究集会です。毎年秋に開催し数百人の経営者が一堂に会し、激変する環境の中で、どう誤りなく経営の舵取りをするのか、経営方針はこれでよいのかなど、悩みや問題に対して率直に学びあっています。
    いずれの学びあいでも、同じ中小企業家として努力し、成果を上げている方から学ぶようにしています。それは生きた経験に学ぶことができるからです。
  • 謙虚に学ぶ、学び方を学ぶ
    同友会は異業種の経営者の集まりです。そこには百社百様の経営実践が財産としてあります。ところが、せっかく優れた経営体験を聞いても「ウチとは業種も規模も違うから」「あの人だからうまくいっただけのこと」と謙虚に学ぼうとしない方がいますが、これでは会社は良くなりません。同じ経営者として、共通の土俵におきかえ、自社と対比させ、自社に何をどう取り入れるのかという姿勢で聞きましょう。
    また、同友会では、必ずといってよいほどグループ討論を行います。同じ話を聞いても聞き方=学び方の違いがあり、そこから「学び方を学ぶ」ことができます。
  • ネットワーク
    同友会は異業種の会です。したがって、業界を越えてさまざまな経営のヒントを学ぶことができます。そして、会員同士の信頼関係が高まっていけば、お互いの持ち味を活かした新たな連携をつくることも可能です。同友会では、会員企業の経営内容を知り合う「同友トピア」などの場を設けています。

地域との関わりを深める活動

地域が空洞化しているとの指摘もありますが、生き生きとした地域の中で中小企業も発展することができます。同友会では、社員教育をはじめ地域の社会教育活動、学校教育への協力などを通して次代を担う若者たちの育成に努めようとしています。また、地域の行政や学校、金融機関、マスコミなどとのコミュニケーションをはかり、「困ったことがあれば同友会へ相談しよう」といわれるような存在をめざしています。そのためにも、まず会員企業が地域からの期待に応えられるしっかりした経営をすすめようとしています。

同友会とは_県との懇談会

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