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2025.08.20

同友会に入って良かった~同友会での学びや繋がりに感謝~

開催日時:
2025/08/20(水)
報告者:
ヴィクトワール広島(CYCLE LIFE)(株)) 代表取締役 中山 卓士 氏

ヴィクトワール広島(CYCLE LIFE)(株))
代表取締役
中山 卓士(なかやま たかし) 氏
2020年12月3日入会
<事業内容>
プロスポーツチームの運営

「地域に根ざすプロチーム」だからこそ広がったご縁

私が中小企業家同友会に入会したのは、アイエムシーユナイテッドの今津社長、晃祐堂の土屋社長からのお誘いがきっかけでした。実際に参加してみると、業種も年齢も立場も違う経営者たちが、同じ目線で真剣に語り合える環境があり、すぐに「ここでなら学べる」と感じました。

私は「ヴィクトワール広島」という自転車ロードレースのプロチームを運営しています。国内最高峰の「Jプロツアー」をメインに参戦し、国内外のレースで上位を目指して戦っています。競技活動だけにとどまらず、「日本一強く、日本一愛されるチーム」を合言葉に、地域密着型の活動にも力を入れており、地元の学校や企業での自転車安全教室、子どもたちへのキャリア教育なども継続的に行っています。

同友会への参加は、こうした活動を支える新たな出会いや連携の場でもあります。異業種の経営者とつながる中で、チームの理念や取り組みに共感してくださる方も多く、協賛企業やグッズ展開など、実際のコラボレーションへと発展した例も少なくありません。

経営理念を言語化し、チームの未来を描く

同友会で印象的だったのは、やはり今津社長の講演です。同じ経営者としての苦労や挑戦を聞きながら、自分自身の取り組みを振り返る良い機会になりました。また、さまざまな業種・年齢の方々が真摯に会社の未来を考える姿勢に触れ、自分自身もより一層、チーム経営と向き合おうという想いが強まりました。

ヴィクトワール広島のようなスポーツチームも、一つの中小企業です。選手たちの競技力を上げるだけでなく、地域に必要とされる存在になるためには、組織としてのビジョンや理念が不可欠です。経営理念を定め、それをチーム内で共有することで、スタッフや選手の意識が変わり、活動の一貫性が生まれました。理念を掲げることで、地域との連携もより強固なものになり、私たちの取り組みに対する信頼も深まっています。

経営者同士だからこそできる“深い対話”

経営の現場では、なかなか本音を語り合える相手がいません。同友会では、同じ経営者同士が率直に悩みや葛藤を打ち明け合い、それに耳を傾けてくれる仲間がいます。そうした場は、心のリフレッシュにもなっています。

ファン・スポンサーの皆さんと

今後は、ヴィクトワール広島をより多くの方に知っていただき、企業・自治体・学校などと一緒に地域全体を巻き込んだ「スポーツによるまちづくり」に取り組んでいきたいと思っています。自転車は、競技としてだけでなく、健康・環境・教育・観光といった多くの可能性を秘めたツールです。その力を活かして、地域の課題解決にも貢献できる存在でありたいと考えています。
そして、同友会は、経営の軸が定まらず悩んでいる方にこそおすすめしたい場所です。理念やビジョンを言語化し、それを仲間と共有することで、会社も自分自身も大きく成長できます。私にとって、同友会は一言で言えば「理念の構築」。その土台を固めることで、チームも、経営者としての自分も、一歩ずつ確実に前進できています。