「仲間づくりが未来を変える~同友会で得た成長と気づき~」尾道・三原支部合同例会
- 開催日時:
- 2025/08/20(水)
- 会場:
- 三原国際ホテル
- 人数:
- 91名
- 報告者:
- つかさ建設(株) 平井 淳司 氏(広島東支部/県組織委員長)
- 文責者:
- 事務局 保田
■創業の経緯
私は、工業高校を卒業後、広島市のゼネコン会社に2社、それぞれ10年間ずつお世話になりました。鉄筋コンクリート造建築を主に、現場監督をしながら営業設計業務の経験を積みました。いつか自分の力量で仕事を受注し、顧客と正面から向き合いたい、自分の思いを大切にした会社を作りたいと思いはじめ、39歳で独立し、創業。現在は、自由設計注文住宅の設計施工を中心に、あらゆる建築工事を総合的に請け負っています。
■同友会入会のきっかけ
創業後、すぐに自身の実力のなさを痛感しました。人の話を聞かずプライドの塊だった自分、仲間と思っていた人が離れていく人脈のない自分がいました。経営の勉強をしたい、まずは自分が変わらなければと感じ、保崎 伸一氏(㈱HOSAKI 広島東支部副支部長)に、同友会へ入会したいと相談しました。その時、「同友会は良い経営者になるために勉強するところ。入会したら仕事が生まれるなんて勘違いはするなよ」と言われました。一経営者としての厳しい言葉は、それを経験していたからこそ伝えてくれた温かい言葉でした。保崎さんは、同じ経営者として頑張ろうと背中を押してくれ、私は同友会へ入会しました。

■同友会で出会った仲間
設立して間もなく、当然実績もなく、不安で夜も眠れない日々が続きました。当時の私にとって同友会の仲間は、まさに精神安定剤でした。私は入会してすぐ、地区の役員を受け、入会して2年目に、会員数約70名の地区の組織委員長を仰せつかります。
私は入会当初、ある例会で、自分よりも会歴の浅い発表者に対して生意気な発言をしてしまったことがあります。懇親会終了後、2人になった際に保崎さんが私を叱ってくれました。同友会は勘違いをしそうになった時、道を正してくれる経営者の方いらっしゃいます。同じ失敗を経験し、同じ問題を乗り越えてきた仲間がいます。仲間に鼓舞され、後輩の面倒を見ながら学習し、新しい壁にぶつかり、思うようにいかないときは力を抜いて素直に相談することは、自社の発展に通じます。会社を良くするための一番の近道は、まずは経営者が変わることです。
創業当初の年商は7,000万円でした。現在の自社の売り上げからして、約8.5分の1です。同友会で経営者として学び続けることで、自身の器の大きさも、年商も変化してきたと思っています。同友会の経験がなければ、自分の人生においてやり残したことだらけだったのではないかとつくづく思います。自分の経験から創業された方、創業を考える方、後継者としてこれから責任を負う方、経営に不安を持っている方へとにかく早く入会を勧めたいと思うようになりました。
12年前、広島東支部は会員数480名。会員増強は基本的に組織委員だけが担っていました。一番大変だったのは、一会員まで会員増強をする意識改革でした。組織委員会を年に2,3回から毎月開催の年に12回へ、各地区会長・副地区会長との合同会議を年に4回開催へ。活発な意見を出すために、東支部の当時4地区から、各組織委員長+組織副委員長の合計10名で運営、会に関わる委員を増やしていき、委員会メンバーと共に協力して進めていきました。
■会員増強は人助け
同友会に何かしらの感謝があるからこそ、在籍されている方が多いと思います。会員1人1人が経営者を誘い入会してもらうことは、ある意味人助けでもあると思っています。新しい人から違う視点の意見を聞き、自身の辞書も厚くなり、より成長につながります。
この人となら安心して仕事ができると感じられる仲間ができること、そして、家族例会や懇親会、趣味を通じた交流、単なる勉強会にとどまらないつながりが生まれるのも、同友会の魅力だと思っています。そういった人付き合いが苦手だと感じる方もいるかもしれません。でも私たちは経営者です。そんな場でさえ学びに変えるのです。私たちと一緒に学び、成長し、ともに良い会社、良い経営者、良い経営環境をつくっていただけたらと心から思っています。
<会社情報>つかさ建設(株)
設立:2012年3月2日
資本金:1,000万円 従業員数:6名
事業内容:総合建設業、注文住宅、リフォーム、リノベーション、大規模改修不動産業
HP:https://www.actsukasa.com/