活動レポート
2025.12.22

「瀧川流逆算経営」福山支部B地区会

開催日時:
2025/11/19(水)
会場:
県民文化センターふくやま
人数:
50名
報告者:
(有)滝川デザイン事務所 瀧川 陽介 氏
文責者:
(有)山本鉄工所 山本 邦弘

氏は、デザインを通じて仕事を楽しく元気にするという理念を掲げ、事業承継時の厳しい財務状況を、売上より限界利益に着目した受注精査によって改善してきた経緯を紹介しました。先代の時代は、売上は増えていたものの利益が安定せず、単価の合わない取引が多かった可能性を指摘しつつ、業界特性として価格変動や消費税改定で需要が増える側面も述べました。
コロナ禍では在宅勤務やおこづかい制度などの報奨制度を試行しましたが、社員が慣れて効果が薄れる経験もあったため、社長就任前後からは企業理念や経営計画を改めて整備し、社員が「やらなくてもいい」という理由を持たないよう、給与・賞与規定・昇給規定、有給休暇消費報奨金などを具体的な数値で示しながら仕組みを構築したと説明しました。

また、ブランディングは単なるビジュアルイメージではなく使命や存在価値であり、デザインは情報を正しく伝え「伝わらない」を「伝わる」に変える役割を持つと強調。売上向上には新規開拓だけでなく既存顧客の「顧客解像度」を高め、ニーズを深く把握することで信頼性の高い提案に繋がり、利益率向上に寄与すると述べられました。さらに、限界利益率を基準に福利厚生や設備投資の配分割合を設定し、社員とともに将来ビジョンを具体化してきたプロセスを紹介しました。

60歳で社長を退く計画も示し、経営の工程表まで考えていることが語りました。
拡大路線とは異なる視点を示す発表であり、参加者にとって大いに学びのある内容でした。