活動レポート
2026.02.20

広島東支部 「今月の推し」

開催日時:
2026/02/20(金)
文責者:
KK RECORDS 熊本 香織

(有)総真興業 代表取締役 松本 由香 氏(まつもと ゆか)
■事業内容:多段式機械式駐車装置設置工事・メンテナンス
https://soushinkougyou.hp.peraichi.com/
■趣  味:フットサル

総真興業は、もともとビルなどの鉄骨を組み立てる会社です。広島本通りアーケードの屋根鉄骨や県立広島大学の図書館など、街の景色を支える仕事を数多く手掛けてきました。
しかし鉄骨業界の値崩れをきっかけに、タワー式駐車場の溶接を依頼されたことから、新たな道が始まります。鉄骨の組み立て技術があるなら、駐車場もできる!これをきっかけに、機械式立体駐車場の施工・メンテナンスへと事業転換。気づけば30年が経っていました。
三代目として会社を継いだ松本由香さんは、「これまでメーカーの下請けとして支えてきたけれど、これからは自社の名前でも仕事をしていきたい」と語ります。

長年取引していたメーカーの撤退を機に、直接契約での仕事づくりを始め、「メーカーの看板の下ではなく、自分たちの技術で挑戦したい」と歩み始めました。
経営を継いだ当初は不安も多く、「何をどう判断していいのかもわからなかった」と振り返ります。そんな時に出会ったのが広島県中小企業家同友会。他の経営者たちとの出会いが、松本さんの視野を大きく広げました。同じく悩みながらも新しい発想で道を切り開く経営者の話に刺激を受け、自分もできることから挑戦してみようと思うようになりました。

松本さんが掲げる理念は「誰もが自由に移動を楽しめる社会を」。
駐車場だけでなく、バスの券売機など“移動に関わる機械設備”の点検へと仕事の幅を広げています。社員が安心して働けるよう、夜間対応の軽減など働きやすい環境づくりにも力を入れています。

もう一つの顔は、障害者サッカーチーム「アフィーレ広島」のスタッフ。12年前、YouTubeで見た片足でプレーする選手たちの姿に心を打たれたのがきっかけでした。活動を通して知ったのは、車椅子ユーザーにとって「移動」がいかに大きな壁かということ。そこから生まれたのが「思いやり駐車場」の構想です。狭い場所にも設置できる装置を使い、広く安全なスペースを確保する仕組みを形にしようとしています。

「駐車場は、ただ車を止める場所ではなく、人が次の場所へ動き出すための“はじまりの場所”なんです。」
鉄骨を組む会社から、人の“動き”を支える会社へ。総真興業は、来月より、新屋号「Coconimo Park」として、未来へ向けて新たな一歩を踏み出します。学びと出会いを力に、今日も地域の未来を動かしています。