「社員に任せることで得られるもの」広北地区会

６月の広北地区例会は「社長の学校」体験セミナーへの参加でした。
（株）ドーコーチの道垣内文夫氏をお招きし、その経営体験について発表いただきました。
道垣内氏は独立後、順調に事業を拡大されてきましたが、社員による横領、社員のミス、事業の失敗など、お話されただけでも約１億円もの損失を経験され、その都度多大なご苦労をされてきたとのことです。
しかし、それほどの損失を経験してもなお心が折れることなく、高い収益性の事業を展開し、現在では自己資本比率32％という素晴らしい業績を達成されています。

特に感銘を受けたのは、社員に裏切られたり、失敗を経験されたりしても、なお社員を信頼し、仕事を任せることで彼らを成長させているという点でした。
そうして社員に任せることで、社長自身の時間を創出し、その時間を自己研鑽に充て、そこで得た知識や学びを再び会社に取り入れるという好循環を回されているようでした。この勉強の場として、同友会を積極的に活用されているとのことです。
グループ討論では、「良い組織とは？」というテーマで議論が行われました。参加者からは、「信頼」というキーワードが共通して挙げられ、何かを始めるにもまずは信頼関係を築くこと、そして経営者としては、その信頼を築きやすい企業文化を醸成することが重要であると改めて痛感させられました。
今回の例会は、この学びを自社で実践し、少しでも会社を良くしていこうと思える、非常に有意義な機会となりました。