「眠れる森を遊びの森へ~遊休資産活用計画~」三原支部例会
- 開催日時:
- 2025/06/19(木)
- 会場:
- アクションセンターミハラ
- 報告者:
- (有)クローバープランニング 代表取締役 作田 力也 氏
- 文責者:
- (特非)ちゃんくす 西上 忠臣

日々、企業を動かしていると、何らかの形で「これっていつまでここにあるん?」と塩漬けにされたような物が残ることがあります。売れなかった、余剰に購入した、キャンセルが出た、先代からあるけど自分には使いこなしきれない、などなど、いつの間にか忘れ去られ、年度末に「どうしようかなぁ」と考えるけど、有効な活用法さえ思い浮かばず、そのまま放置し、何年もここにあるわ…ということが多いように感じます。
今回、登壇された作田さんは、長年、そのままだった土地を「ここでしか味わえない」「非日常」を「同友会の仲間と一緒に」活用して、意味を持たなかった資産に意味を持たせよう、地域に貢献しよう、自社の理念の中で必要なことに投資しようとしていました。
その中心には「遊び」があり、大人、子ども、家族、仲間、友人、カップルなど広い人たちを対象に「眠っていた資産」を提供しようとしています。また、計画は同友会ならではの経営指針の学びから得られたであろう、キャッシュフローや数年間の展望を盛り込んで報告されていました。
もともとは、ペットが亡くなった後の遺体をお世話することが本業。ペットの亡骸は、昭和の時代は「処分」だったものが、最近では家族同然のお別れの場をプロデュースするように時代は変化。

ドッグランを併設している場の隣の休有地に価値を探し求めることで、より視野の広い関係性を作ろうとしているのかなと感じました。作田さんの淡々としたしゃべりの中にも熱いものがあり、地域に貢献し、役立つ企業になるにはどうすればいいか?の自問自答と、それを支えようとするグループ会の結集を感じることが出来ました。雑木を剪定し、オフロードのようなチャレンジ感のある道を切り開き、eBIKE で疾走する姿と、自社が次の10年に向かう姿が重なって見えてきました。
どうしても、海側に中心部があるように思いますが、場所と人とやってみたいが集まると、三原の大部分を占める森林と、地域で生きていく人という、かけがえのない資産がより付加価値をつけて、わくわくするような場に変化するのを実感する場になるんじゃないかと感じました。