「指針・採用・社員教育の三位一体」青年部会
- 開催日時:
- 2025/07/16(水)
- 会場:
- 52名
- 人数:
- 52名
- 報告者:
- (有)フィダール 代表取締役 林 翔太 氏
- 文責者:
- みずば農園 水場 大輔

7月例会では、宮城同友会青年部会長の林翔太氏をお招きし、「経営指針・労使見解の実践」をテーマにご報告いただきました。当日は他支部・他県からの参加も多く、青年部会にとっても大変学びの深い機会となりました。
就任当初は、先代のやり方を踏襲しながら、目の前の課題にがむしゃらに対応する毎日。業績は一時的に上向くものの、退職者が増え、社内には不信や対立が生まれたそうで。林氏自身も「数字は良くなっているのに、社風は全く変わっていなかった」と振り返っていました。
そんな中、宮城同友会の「経営指針を創る会」への参加を通して、社員と向き合うことを避けていた自分に気づいたといいます。「ようやく経営者としてのスタートラインに立てた」と思った矢先、病を患い、1年以上現場を離れた時に。林氏の代わりに会社を支えてくれたのは、これまで向き合うことを避けていた社員たちの会社を想う気持ちを感じたそうです。
「社員一人ひとりが“やりがい”と“生きがい”を持ち、未来に希望を感じられる職場をつくりたい」そんな想いから、社員の人生やプライベートにも関心を持ち、深く関わるようになった林氏の実践する「経営指針」や「行動指針」は、社員との対話のツールとして機能し、信頼関係の土台となっています。この考え方には大きな感銘を受けました。社員が“どん底”の状況でも会社に残りたいと思える組織をつくる努力やそれに向き合う姿勢に、心を打たれました。
また、「経営指針・採用・社員教育」の“三位一体の経営”の重要性や、「中小企業憲章を自社にどう落とし込むか」といった視点は、今後の自社経営にとっても大きなヒントとなりました。この例会で得た学びを、生かし、まずは従業員さんに向き合うツールとして、自社の経営指針づくりを行うことで、より良い組織をつくっていきたいと感じました。