同友ベストプロ「土地の境界を明確にします」
- 開催日時:
- 2025/08/20(水)
- 報告者:
- 六箱事務所 土地家屋調査士 六箱 将隆 氏
- 文責者:
- (株)アームス 本田 真輝子
六箱事務所 土地家屋調査士 六箱 将隆 氏(中①地区会)

六箱事務所 六箱将隆氏の西広島駅近く新事務所へ、Brunの野代氏と取材に伺いました。7月19日の選挙前日、暑い中ありがとうございました。
六箱氏は司法書士・土地家屋調査士の事務所から独立し土地家屋調査士を業としていらっしゃいます。
土地家屋調査士とは?現在、相続登記が義務化され、登記について多くの方に知られるようにはなりましたが、土地家屋調査士はまだまだ周知されていない業種であります。建物の新築・増築・取り壊し、土地の境界確認等で必要なお仕事。登記記録の「表題部」に関する手続きをするお仕事です。
主に仲介業者や住宅メーカーからの受注があるそうですが、B to B→B to Cの流れで一般の方へ成果書類が納品されます。そこでは数センチの違いで「自分の土地が広い・狭い」等、感情的な問題も発生し、調査して事務的な作業をするだけで終わりではありません。現場に出て調査・測量をし、事務所に戻って図面の作成や書類の作成・整理等、細やかでかつ土地・家屋の登記情報の土台ともなるお仕事なので責任も重大になってきます。
登記記録と現地が一致していないケースも多くあります。特に増築などは変更登記申請がされていない事も多く、売買・ローンを組まれる際に発覚する事があるそうです。一戸建てを所有している方でも、ご自身の土地・建物の正確な面積を知っている人は少ない状況です。特に相続をされて売買案件になった時に、再調査が行われ、隣地の方との境界線問題が発生することがよくあるそうですが、六箱氏は調査結果を隣地所有者の方へ丁寧に説明されるので隣地の方ともスムーズに話を進めていらっしゃいます。明治時代からの区画形成、表題部を削除したり、新しく作成したり現在の状況を調査していらっしゃいます。

最近アルバイトを1名雇われたのですが、登記に関する仕事の未経験者で、猛暑の中の作業のため熱中症対策も考えなければならず、また初めて土地家屋調査士業務を教え、育てる立場になり、日々模索していらっしゃいます。司法書士・宅地建物取引士・弁護士・行政書士等と組んで仕事をされていますが、数年後にはアルバイトの彼が成長し、また六箱事務所も変化していくのではないかと思いました。不動産の境界を明確にし、個人や法人の土地・建物の正確な境界線・登記情報を守るお仕事、これからも宜しくお願いいたします。