「『どん底』が光を放つ~絶望から始まった同友会体現経営」広島中支部例会
- 開催日時:
- 2025/08/29(金)
- 会場:
- TKPガーデンシティ広島
- 人数:
- 90名
- 報告者:
- (有)広島ピーエス 代表取締役 宮原 和樹 氏(東広島支部)
- 文責者:
- (有)シーピーシー 後 隆志、勁草法律事務所 片島 由賀
やると覚悟する」、「困ったら同友会に相談」、「自社の問題と解決の糸口」が見えてきた
独自の搬送台車や技術で、『人財がたくさんそろって活躍できる場所』を目指し、『搬送の問題』を解決するメーカー・地域の課題を解決するメーカーとして、活動されていらっしゃる同氏が、父親が経営をする同社へ入社し事業を継承していく中で、①会社にお客さんを選べる力がない、②会社にお金がない、③いい製品が作れない、と涙を流す程の思いを3度も経験し「どん底」であった状況で、いかにして立て直してこられたのかについて、辛い内容でもあったのに終始笑顔とテンポの良いトークで、分かりやすくお話ししていただきました。

その中で、「数字の管理」、「できると覚悟してやりぬく」、「備えをしっかりと持つ」等様々な学びを同友会の活動を通して得ることができ、現在も活用し続けていらっしゃる事に、同じような悩みを持つ自分としては、とても感銘を受けました。

グループ討論でも、社員さんとの係わり方、仲間を大切にする、下請け(依存体質)からの脱却、SNSの活用、自己の改革等、今回の例会で得た学びを自社に活かしたいという声が多く、また、各グループからの質問に対して、大変多くの回答に即答できていたのも、同氏の中で、想いや悩み、方向性が明確になっているからなのだと思いました。
今回の例会で「やると覚悟する」、「困ったら同友会に相談」、「自社の問題と解決の糸口」が見えてきた時間で、今回発表いただいた同氏には感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。
困難をどう受け止め、どう乗り越えるかという経営者の覚悟と工夫を学ぶ

8月29日、中支部オープン例会が開催されました。
報告者は、2011年に「再建できる可能性は1%」とまで言われ、どん底の状況に追い込まれた宮原氏。当時「ここで逃げれば一生逃げ続ける」、社員の顔を思い浮かべながらこれが自分の運命と受け止め、腹を括ったと語られました。そこから同友会での学びを愚直に取り入れ、いかにお金を自社に残すか、必死に考え抜き実行してきた歩みをお話しいただきました。
数々の修羅場を乗り越えながらも、終始柔和な笑顔で、時にはユーモアを交えつつ語る姿は、参加者に大きな勇気を与えてくれました。
グループ討論では「自社に取り入れたい工夫」で話が尽きず、報告を聞くだけにとどまらない“実践につながる学びの場”となりました。質問も数多く寄せられ、一つひとつ丁寧に答えていただくことで理解がさらに深まりました。
配布された資料は、宮原氏が実際に取り組んできた経営の工夫が凝縮された内容で、「例会が終わった後も何度も読み返したい」と感じるほど。まさに一度参加すれば二度三度と学びが広がる濃密な例会でした。
懇親会はビアローゼンで開催され、例会の熱気そのままに、支部や地区を超えた交流の輪が広がりました。真剣な経営の話から日常のことまで、立場を越えて語り合える時間は、同友会ならではの魅力です。

今回のご報告から、困難をどう受け止め、どう乗り越えるかという経営者の覚悟と工夫を学ぶことができました。5年後、10年後の広島ピーエスさんの歩みをまたお聞きしたいと心から思える、そんな例会でした。
次回例会もまた、新たな出会いと気づきが待っています。最近ご無沙汰の方もぜひ一度足を運んでみてください。きっと「自社の明日につながるヒント」が見つかると思います。