活動レポート
  • ホーム
  • >活動
  • >「企業訪問編 経営指針の『理論』から『実践』へ」広島エリア経営労働委員会
2025.09.24

「企業訪問編 経営指針の『理論』から『実践』へ」広島エリア経営労働委員会

開催日時:
2025/08/25(月)
会場:
日鐵鋼業(株)
報告者:
日鐵鋼業(株) 代表取締役 能登 伸一 氏
文責者:
(株)エムシーエス 三原 英嗣

8月も終盤ですが30度を超える気温の中で工場見学を行いました。同友会では県理事として活躍されている能登さんの工場見学。さらにこちらは3Sで全国的にも知名度がある会社です。参加されたみなさんは興味津々で見学に来られました。

工場に着くなりウェルカムボードでお迎え。受付に入るなり皆さん立ち上がって挨拶されました。見学前に注意事項など。その中でも今まで言われたことがなかったことに「工場の白線は踏まないように注意してください」とのこと。その理由が工場に入るとわかります。
入った瞬間に綺麗。そしてその白線が一番綺麗。そういえばこの白線って人が踏むだけですぐに汚れてしまう。それが積もって事故の原因にもなる。こういう細かなことが3Sの維持につながるんですね。そしてなぜ3Sが継続できるのか?ということも話題に。
実は何度も実践しては継続できない。その繰り返しだったそうです。継続できなかった理由は社長の覚悟。

忙しい時に社員が「これは廃棄していいのか?」「これはどこに配置しればいいのか?」そんな時に「今日は忙しいから次回までに考える」。この持ち越しが次第に「自分も持ち越して大丈夫」となって全社的に継続しなくなる。3Sは社長の覚悟は必要なんだ。と言われました。

これを聞いて皆さんも何か考えることがあった様子です。また大きな取り組みとしてペーパーレスによる仕事を促進されていました。受注設計製造各工程間で作業を伝えるには紙による伝達が必須と思われる製造でそのツールを使わないことで失敗や事故がないのか?その問題を逆にペーパーレスによって作業性の効率化に繋げている。
これも大きなヒントになりました。見学後には経営指針と会社の成長を聞かせて頂きました。「社内幸福度(日鐵内総幸福)」、これが社員の持続と活力になる。そして幸福度が増すことで会社が強くなる。そんなことを感じました。

「うちは工場なんて関係ない」という同友会の会員も多いです。しかし、ここにも自社に活かせるヒントが実は眠っています。経営労働委員会ではこういった企業訪問を通して皆様の会社に役立つ情報や体験も行なっています。ぜひ、参加してみてください。