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2025.09.24

新会員紹介「やっぱり私は“ふく”が好き やっぱり“ふく”しかない」

開催日時:
2025/09/20(土)
報告者:
オノミチファッションワークス 代表 吉田 さちえ 氏
文責者:
文/高垣 将一、写真/上田 昇辰

オノミチファッションワークス 代表 吉田 さちえ 氏

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生まれは長野県の松本市です。高校卒業後に上京し、ファッションの専門学校に進学しました。卒業後はアパレルの会社にデザイナー兼パターンナーとして就職し、40 歳くらいまで東京にいました。
43 歳の時に部署移動の話があって働き方を考え直していた時、丁度同じタイミングで旦那も自分の働き方を考え直していました。色々悩みましたが夫婦揃って退職することに決め、尾道にある旦那の実家に同居させてもらうことになったのが、尾道に来たきっかけです。
尾道に来て仕事は探していたんですが、なかなかやりたいことが見つからない。ピンとくる会社に出会えない。という状況が1 年くらいありました。

そうこうしている時に尾道市の“若チャレ”に出会い、自分を見つめ直したりしていると、そこでできた仲間から服の修理をお願いされたり、服の相談を受けることがあった時に「やっぱ私は服が好きなんだなー」「私にできる事ってこれしかないじゃん!」「これで喜んでくれる人がいるじゃん!」ということを再確認しました。車もないし、勤められる会社も見つからないし、それならいっそのこと自分で始めよう!ということで、2024 年3 月にオノミチファッションワークスを立ち上げました。
立ち上げたはいいものの、初めは仕事もないし、貯金も減ってきているし、ある程度の現金は必要だし、ということで、週2日「おやつとやまねこ」でプリン販売のアルバイトをはじめました。その時に「働くっておもしろい!」 と思いました。アパレル業界では仕事の取り合い、足の引っ張り合いが普通で、人間関係もぎくしゃくしているのが当たり前でした。自分を追い込んで、追い詰めて、駅のホームでぶっ倒れたこともありました(笑)。経営者が違うだけでこんなに働き方も違うんだ!ということを身をもって体験し、職場でこんな人間関係が出来て、働くことがおもしろい!と感じさせてもらい、働くことへの概念が変わりました。

そんな時に自分が作った服、自分の仕事をしている姿や仕事に対する思いをアウトプットしたいと思い、おやつとやまねこ海辺店の店休日に月2 回の間借り営業をさせていただいたんです。間借り営業を始めて3 か月後くらい、その日も間借り営業の準備をしようと思ったら建物が全部足場で囲まれていました。その足場を組んでいたのが、(株)コアブリッジの坂口さんだったんです(笑)!

坂口さんと話していると、「実は同友会ってのがあってね」と同友会を紹介してただきました。同友会と出会ってから山根さんに出会い、花本さんをご紹介していただき、KYOTO SAMURAI WALKに着物のリメイク品を販売させていただくことにもなり、坂口さんに紹介してもらった物件をアトリエ兼事務所としてお借りして、2025/9/19 には「洋裁店 日和」 をオープンさせていただくことにもなりました。

事業内容を教えてください。

個人の方向けには洋服の仕立てと、 「パーソナルスタイリングサービス」 を行っています。これは「ファッションにまつわる全てのサポート」という事なんですが、着こなし提案や、買い物同行、洋服の断捨離なども行っています。
事業者向けにはユニフォームのデザインをさせていただいています。先日、コアブリッジさんのユニフォームをデザインをさせていただきました。洋裁店日和では、古着のリメイクなどの商品販売をしていきます。

こだわりを教えてください。

頼まれた服をデザインして仕立てて納品するだけではなく、その服を着たお客様自身が一番輝けるように、その服の着こなし方やお手入れの方法をお伝えしています。服を通してお客様が目指す未来のサポートができるように心がけています。また、ユニフォームのデザインでは経営者の“想いを伝えるデザイン” ができるように心がけています。環境は人の意識に影響を与えます。服は一番身近な環境だと思っていますので、着るたびに気持ちが入るようなものができれば最高です。

将来の目標を教えてください

1 つはオーダースーツの仕事ができるようにしたいと思っています。設備が整ってないこともあり今はまだ難しいですが、3 年以内に必ずできるようにします!私がつくったスーツを着た人が元気になって、スーツを着た人からサービスを受けた人が笑顔になって…、笑顔が伝播して、地域がもっといい街になっていけば嬉しいなと思います。
もう1 つは地域の元気なお年寄りが集まって、クリエイティブな活動を行うコミュニティーをつくりたいです。そこで楽しくつくられた服には“良いエネルギー” であふれていると思うんです。その服が日本中、世界中の人たちとマッチングして、どんどん良いエネルギーを広げていきたいです。
ありがとうございました。