2025.09.24
「『税関』とは何か 『関税』とは何か」呉支部政策委員会
呉支部
政策委員会
活動レポート
経営改善勉強会
- 開催日時:
- 2025/08/07(木)
- 会場:
- 同友会呉事務所
- 人数:
- 11名
- 報告者:
- 講師:神戸税関 広島税関支署 呉出張所 出張所長 酒巻 博文 氏
- 文責者:
- (株)サカイ 酒井 康之

グローバル化の進展や国際的なサプライチェーンの変化が進む中、経営者として押さえておきたい「関税」「税関」について学びました。
冒頭、講師の酒巻氏から「関税」と「税関」の基本的な定義について説明がありました。関税は、輸入される貨物に課される税金であり、国内産業の保護や国の財源確保、国際経済バランスの調整など、多面的な役割を果たしていること。税関は、その関税を適切に徴収し、不正輸出入や密輸を取り締まる“国の関所”として機能していることが強調されました。
さらに講義は、次のような具体的な内容に及びました。
・関税制度の成り立ちと世界的な潮流
・税関の組織構成と業務範囲
・取締りの現場での事例(知的財産権侵害品や危険物の摘発など)
・国内経済と国際情勢の関係性
・企業が輸出入に関わる際の注意点
酒巻氏は、単に制度の説明にとどまらず、現場での日常業務や具体的な検査方法、税関職員としての使命感など、臨場感のある話を交えて解説。参加者からは「税関業務がこんなに多岐にわたるとは知らなかった」「国際情勢の変化が関税率や検査内容に直結することを実感した」といった感想が多く聞かれました。
今回の学びは、輸出入を直接行っていない企業にとっても、仕入れ・販売ルートや価格設定、国際市場の動向を見極める上での重要な知識となります。委員会としても、今後はこの知見を地域内で共有し、海外との取引に挑戦する企業へのサポートにもつなげていきたいです。