2025.09.24
「多様な背景を持つ人と『働く』を考える」福山支部バリアフリー委員会
福山支部
地域共生委員会
活動レポート
経営改善勉強会
- 開催日時:
- 2025/08/23(土)
- 会場:
- 同友会福山事務所・Zoom
- 人数:
- 14名
- 報告者:
- 講師:NPO法人運営者 福正 大輔 氏
- 文責者:
- 赤崎行政書士事務所 赤崎 元昭
8月のバリアフリー委員会は、夏季休業を避けて日程を調整し開催しました。講師は、自身もセクシュアルマイノリティであり薬物依存症の経験者でもある、福正氏。深い自己開示を交えながら、「弱さを共有することで組織は強くなる」というメッセージを軸に、実践的かつ説得力あるお話を聞かせてくださいました。
講演では、依存症・発達障がい・ひきこもり・刑務所出所者など、社会的に不利な立場にある人々と共に働く中で得られた学びが紹介されました。
なかでも印象に残ったのは、ミスを繰り返す若手社員に対し、「叱る」のではなく自分の弱さを先に開示するというコミュニケーションの姿勢。これが信頼関係と対話を生み出し、組織改革の第一歩になるというお話に、私自身も経営者として深く頷きました。


また、柔軟な勤務制度やウェルネス休暇制度の導入など、制度設計を通じた「働きやすさ」の追求にも触れられ、多様な人材が安心して力を発揮できる職場づくりのヒントが詰まっていました。「わかってほしい」ではなく、「一緒に考え続ける」というスタンスこそが、これからの経営に必要なのだとあらためて感じさせられました。
終盤には、福正氏による「自分のいいところ・悪いところを制限時間内に10個ずつ挙げるワーク」もありました。自分を客観視するトレーニングとして非常に有意義で、特に“いいところ”をすぐに10個挙げられるような自己肯定感の在り方は、今後意識していきたいポイントです。
多様性は、リスクではなく可能性。個性の違いを強みとして活かす組織や社会に向けて、私たち自身の姿勢もアップデートしていく必要があると感じた、実り多い勉強会となりました。