「特別支援学校企業訪問バスツアー~今年は県内4校で開催~」地域共生委員会
- 開催日時:
- 2025/07/29(火)~2025/08/07(木)
- 会場:
- ペアコム(株)、日栄産資(株)、(有)アドバンス、映クラ(株)、(株)エイトコーポレーション、早間金属(有)、トーホー(株)、(株)ノムラストアー可部店、(株)勝矢和裁、(株)アールテック・リジョウ
- 人数:
- 135名
- 文責者:
- 事務局 本田、広島東支部地域共生委員長 長谷川 俊道、事務局 大塚
毎年恒例の特別支援学校のバスツアーを、今年は3支部4校で開催しました。このバスツアーは会員企業が地域の特別支援学校を知り、学校には地域の中小企業やその仕事を知ってもらうことで相互理解を深めることを目的にしています。各学校のバスツアーの概要をご紹介します。
■県立福山北特別支援学校、県立沼隈特別援学校

福山支部では7/29(火)に福山北特別支援学校、7/30(水)に沼隈特別支援学校の企業訪問バスツアーを開催しました。福山北はペアコム㈱、日栄産資㈱、㈲アドバンスを、沼隈では映クラ㈱、㈱エイトコーポレーション、早間金属㈲を訪問しました。
学校からは高等部だけではなく、小学部や中学部の先生も多く参加されました。両コースとも特別支援学校卒業生の発表の時間を行いました。
先生からは「小学部の段階でできること、身につけさせることを考えることができた」、「日本の企業は機械化されているが、こうして多くの人達の力で支えられていること、人の力、大切さに感動した。働ける人材を育んでいきたいと思う」と、子どもたちの将来に関する感想の他、地域の中小企業に対する感想も寄せられました。

■県立広島特別支援学校(広島東支部)

8月5日(火)、県立広島特別支援学校の先生と行く企業訪問バスツアーを開催し、会員企業2社を見学しました。参加人数は特別支援学校30名、会員11名、事務局1名の合計42名でした。
まず1社目のトーホー(株)(安佐北区)は、ガラスビーズを製造し、世界に出荷している歴史の長い製造業です。暑い工場内での作業は体力を要します。また、良いものをつくるために手を抜かず確実な仕事をすること、スピードよりもクオリティを重視されていました。工場内に掲示してあった「一粒入魂」が印象的でした。
2社目の(株)ノムラストアー可部店は、地域密着型のスーパーマーケットです。現在2名の障がい者雇用をされています。見学中、かつての教え子との再会もあり、学生時代とは違う、立派な姿に感動されていました。
見学終了後は学校に戻り、互いの疑問など積極的に意見交換いたしました。
地域共生委員会では、産学連携と会員企業同士の協力で、障がい者雇用への理解と実践に引き続き取り組んでまいります。
■県立廿日市特別支援学校(広島西支部)
8月7日(木)に廿日市特別支援学校の先生方20名をお迎えして、企業訪問バスツアーを開催し、広島西支部の会員企業2社を訪問しました。
1社目の(株)勝矢和裁 は 着物の縫製や仕立てを中心に、和裁技能士の育成にも力を入れている企業です。作業所では、着物生地を活用した小物づくりやリメイクの作業が行われていました。女性が中心となり働いており、支援スタッフのサポートも手厚いことが特徴でした。

2社目は(株)アールテック・リジョウです。精密板金加工を設計から組み立てまで行っている会社です。就労後業務に慣れてきたら、一般就労をめざすことを視野に入れているそうです。現場では、卒業生が活躍しており、先生は「一生懸命頑張っている姿を見て感動しました」と感想を述べられていました。
地元企業の取り組みを知ってもらうことや、先生方の視点から仕事を見ていただくことで、生徒が中小企業で働くイメージを持ってもらえるようなバスツアーを来年度以降も開催したいと思います。