「ビジョンを掲げ課題と向き合う　～夢は楽しいけど目標は辛い。じゃあ今何が必要！？～」福山支部A地区会

今回の報告は（株）ウラベサインボードの占部さんです。後継者として家業に戻り、同友会での学びを通じて自身や会社の課題と向き合う姿が率直に語られておりました。特に、資格取得や建設業許可の取得など、4年前に掲げた目標を一つひとつ実現されている点は、確実な努力の成果であり素晴らしいと感じました。一方で、売上は伸びていても利益が薄く、計画性や営業力がまだ十分でないという自己分析は非常に正直であり、占部さんらしさを感じました。

また、「夢は楽しいけど目標は辛い」という言葉が印象に残りました。ビジョンを掲げることは容易ですが、それを数値や行動計画に落とし込み、日々の業務で実践することは大変なことだなと改めて考えさせられました。
課題として挙げられた「材料費の高騰」「価格転嫁の難しさ」「外注費の増加」などは、どの業界でも共通の悩みであり、聴いている側も自分事として考えさせられました。
特に営業について「電話を待つだけではなく、自ら動くことが必要」と気づかれ、チラシ作成やポスティングから始めようとする姿勢には強い覚悟を感じます。大手企業や県外展開を視野に入れつつも、まずは足で稼ぐところから挑戦しようとする等身大の取り組みは、同じ中小企業の経営者にとって大きな刺激になりました。
「皆さんの会社の営業活動で大切にしていることは何ですか？」という問いは、自社のことを改めて考える良いきっかけとなりました。
報告全体を通じて、夢と現実の間で悩みながらも、その経験をしっかり学びにつなげて前に進もうとする姿勢がとても印象的でとても良い報告でした。