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2025.10.21

経営のキホンの“キ”シリーズ「経営基礎講座」東部エリア 番外編「経営指針で人を生かす経営の実践へ」

開催日時:
2025/09/04(木)
会場:
ローズコム
人数:
約50名
報告者:
(株)QLサービス 代表取締役 目黒 由成 氏
文責者:
日山塗装(株) 日山 千代

今回の経営基礎講座はローズコムにて開催され、目黒氏から「経営指針実践編」と題したご報告をいただきました。
創業当初は資金繰りや社員との衝突で苦労し、「どうしたらよいかわからなかった」と振り返られました。やがて同友会に入会し、経営を学ぶ中で「これではいけない」と気づかれました。自らも経営労働委員長を務め、経営指針書の策定に取り組み、その重要性を深く理解されたと語られました。
コロナ禍では売上が大きく落ち込む中、運営部の設立や管理職の交代、女子トイレ増設、NLP講座など社内改革を進めるなか、経営指針書を完成させ、「ご縁を繋ぐ物流」という理念を掲げ、方針や行動計画を明文化し、2021年1月発表会を実現。

そこから指針書の中身はどんどん具体的になり、社員と共有することで社長の思いがしっかり伝わるようになり売上も徐々に回復し、今期の中期計画ではコロナ前を上回る見通しとなり、「目標を持たないと、会社は成長しない」と語られました。大変なこともありましたが、経営指針書があったことで何とか持ちこたえることができたと振り返られました。

グループ討論では二つのテーマについて意見交換が行われました。①「経営指針書を社内で発表するための課題は何ですか?」では、「発表はできても社員に響かない」「どうすれば腹落ちさせられるか」といった課題が挙げられ、繰り返し伝える工夫や、社員一人ひとりに当てはめて話すことの大切さが語られました。②「経営指針書を発表して、社員とともにどんな会社にしたいですか?」では、社長が夢や目標を社員と共有することの意義が確認され、「経営者が方向性を示し、社員が自立して行動する組織づくり」が成長の鍵になると学びました。