「経営を歪める認知の罠〜思考の多様性を活かす〜」福山支部女性部会
- 開催日時:
- 2025/09/30(火)
- 会場:
- ローズコム
- 人数:
- 50名
- 報告者:
- 講師:ホリスティックブレイン学院(株) 林原 慧未子 氏
- 文責者:
- (株)ゆうゆ 山本 文子、松本ギフト(株) 松本 勝彦

9月30日に開催された女性部例会では、林原慧未子先生を講師にお迎えし、「経営を歪める認知の罠〜思考の多様性を活かす〜」をテーマに学びを深めました。
人はそれぞれ、論理・計画・共感・創造といった異なる思考スタイルを持っており、どれが正しい・間違っているというものではなく、違いこそが組織に化学反応を生み出す源泉である、という先生のお話に大きな気づきをいただきました。
グループワークでは、参加者自身が診断シートで自分の思考傾向を確認し、A(論理型)・B(計画型)・C(共感型)・D(創造型)に分かれて議論を行いました。タイプの偏りや組み合わせを体感することで、自分と異なる発想に触れ、理解や共感を広げることができました。
特に、女性部にはCタイプ(共感型)の方が多く、場の雰囲気が柔らかく温かいものになったことが印象的でした。
その一方で、数字や段取りを重んじるA・Bタイプの重要性も再認識され、互いの強みをどう補い合うかが経営の鍵であることを実感しました。
例会を通して、「違いは間違いではなく異能である」という言葉が心に残りました。日頃、経営の現場ではつい自分の得意な思考に頼りがちですが、異なるタイプの意見を尊重し受け入れることで、より健全で活力ある組織づくりにつながると学びました。
今回の学びを自社や地域での経営実践に活かし、社員一人ひとりがやりがいを持って働ける職場をめざしてまいります。
記:(株)ゆうゆ 山本 文子
先ず、ご参加された方の人数の多さと、女性部の方が非常に活発に活動されていると感じました。
ご報告の内容は、経営を進めていくにあたり、障壁となる経営者自身の固定観念(判断領域)、また会社を支えるメンバーの領域を深く理解する必要があるとの内容でした。

特に、他と異なる考えを排除するのではなく、経営者が器を広げ、「異能」として理解することで、その姿勢が組織に広がり、社内に摩擦がおこることも少なくなります。更に、思考の領域が広がることにより、多様な意見と相互理解のもと、組織が強くなるという、自分自身の言動、行動とも照らし合わせながら、明日の経営に活きる内容でした。
特に例会の途中にあった、グループ単位のセッションは、上記を体現するかのように、様々な意見を取り入れながら、各グループが異なる手法でゴールをイメージできた素晴らしい時間でした。最後に、各グループで、C(右脳・下部)人間関係、共感、感情、D(右脳・上部)全体像、創造、未来志向という双方の比率が多かったのですが、これは、日本人の良い部分を表していると思います。さらに経営者は、A倫理、分析、数字、B計画、手順、管理も必須事項ですので、同友会でバランス良く経営を学んでいると参加された方は感じられたでしょう。
記:松本ギフト(株) 松本 勝彦