「経営力を高めるための同友会に」呉支部芸南地区会

芸南地区９月例会では、小島氏に「利益を出しても安心できない時代に、どう経営を続けるか？」というテーマで経営体験報告をしていただきました。
たまご豆腐と茶碗蒸しの製造販売により、毎年安定した売り上げを立てておられるものの、鳥インフルエンザなど災害により原料となる卵の価格変動が大きく、利益も大きく左右される中で、価格転嫁の難しさや設備の老朽化、人材不足など、製造業に共通した問題も抱えながら、仕入れ先の拡大、付加価値の高い新商品の開発など、経営改善に奮闘しておられる様子がよく伝わる報告でした。

グループ討論は「赤字や資金難に直面した際に、先ず何に取り組むか？」というテーマで話し合いました。
先ずは現状分析を行い、問題点を正確に把握する。売上はコントロール出来ないが、支出はコントロール出来るのだから、出費を減らす事から始める。経営計画を立て、短期分析を行うことで対策が手遅れにならないようにする。といった意見が出されました。
これらは分かっていても行動出来ている経営者は少ないかもしれません。
小島氏は今回初めての経営体験報告でした。体験報告をするにあたり、自社の状況を見直す機会を得て、同友会で学びを得たいという想いを強くする良いきっかけになったとの事でした。
その想いに応えるためにも、皆で経営力を高め合える同友会にして行かねばいけないと思いました。