女性経営者全国交流会in 東京「GRADATION ! 咲き誇れ、じぶん色、みんな色」に参加
- 開催日時:
- 2025/09/04(木)~2025/09/05(金)
- 会場:
- 京王プラザホテル
- 報告者:
- (株) 船橋屋 社長 神山 恭子 氏、ほか
- 文責者:
- (特非) いきいきサポートのあ 河野 真理

9月4~5日に開催された女全交に参加しました。
1日目は「誰もが自分らしく輝き、働ける環境を創る挑戦の道」~働くことは生きること~と題された人を生かす経営の分科会に参加しました。
なにわ茶屋という飲食店をご主人と一緒に経営している女性の幼少期の経験より、障害のある人を雇用するための取組、挑戦とこれからのビジョンの報告を聞きました。
グループ討論では「人を生かす経営」の人とは誰のことなのかなどをポイントにいろんな話が出ました。その中で特に私の心に残ったのは、「社員は社会のもの。雇用のミスマッチは会社にとっても本人にとっても不幸なこと」と言われた社長さんの言葉です。
自社で合わない人を採用し会社は対応に疲弊し社員は自分を生かすことができず出社できなくなった経験を元に、採用に時間をかけ社長を含め管理職の3人がOK! を出さないと採用しない。最終面接では採用することを話し、雇用条件を含め聞きたいことに対してすべて応える。その後一ヶ月たっても自社で働きたいとの思いが変わらないなら採用するという徹底ぶり。それは自社に合わない人でも他社では活躍できる。その人に合った場所で働くことが幸せで、人は社会のどこかで自分を活かせる場があるという事。そんな社会の一員として自社はどうなのか、何ができるのかを考えさせられました。
2日目の記念講演では「この会社が好きだから~愛と行動で未来を創るリーダーシップ~」と題した(株) 船橋屋の社長 神山恭子さんの話でした。
神山さんは就職活動の時に船橋屋の人事の人にかけられた言葉でどうしてもここで働きたいと思い奮闘の結果就職できたものの、出る杭は打たれるの社内風土で一ヶ月で退職しようと思ったそうです。けれど結果を出して認めてもらおうという店長の言葉でとどまりました。

社長の交代で船橋屋では働いて本当に良かったと思える会社作りがはじまり、神山さんもプロジェクトに参加し、いろんな社内改革に関わってきました。
その中で良い人材が採用できない・採用した人が良い人材に育たないといった課題に対して、ほしい人材が今の我が社に何人いるか? 自社を見つめ、まずは自分たちが求める人材になることが必要という事に気がついた。自分が源という考え方で、問題や壁が生じたときには自分に足りないものがあると思い、前向きに当事者意識を持って取り組むことで、働くことの意味と意義を見いだすことができたそうです。何事にも前向きに取り組む姿勢は船橋屋が大好きという愛社精神からです。その思いがいろんな行動となり結果となってきたことが話の節々に感じ取れました。
社長就任も社内の投票で選ばれたとのこと。社員の言葉に耳を傾け課題解決に取り組んできたことが今につながっています。それを次につなげるための組織作りはまだまだ続きます。
今の自分に何ができるのか?二日間の交流会を通して、私に問われた課題です。