人的資本経営ひろしまアワード2025 受賞働きやすさ×働きがいを循環させる人的資本経営((有)藤岡保険コンサルタント　藤岡徹也 氏：広島西支部)

㈲藤岡保険コンサルタントは、広島県が主催する「人的資本経営ひろしまアワード2025」においてこの度、表彰を受けました。
取り組みのきっかけは、「社員が自然と意欲を持って働ける職場にしたいというシンプルな思い」から。待遇だけでなく、「楽しみながら働けること」、「自分の仕事が“誰かの役に立っている”と実感できること」が大切だと感じたそうです。
中小企業の強みである「社長と社員の距離の近さ」を活かし、社員の日々の努力や会社の文化を“見える化”することで働きがいと信頼の両立をめざしました。

取り組みの中で特に意識したのは、「数字」と「ストーリー」の両立です。離職率や有休取得率などの数値だけでなく、社員の声やエピソードを通して“生きた情報”を伝える工夫を重ねました。レポート作成では苦労もありましたが、「共感」と「わかりやすさ」を大切に進めた結果、「私たちらしさ」を表現できたことが評価につながりました。
「受賞の知らせを聞いたとき、真っ先に思い浮かんだのは社員の顔でした。人的資本経営への取り組みを宣言したことで、社員たちは『自分たちを大切にしてくれる会社なんだ』と感じてくれたように思います。経営者が一方的に進めるのではなく、社員とともに考え、成長していく、それこそがこの取り組みの本質です」
藤岡氏は38歳のときに難病で倒れ、明日は当たり前に来るものではないと痛感。「だからこそ立ち止まらず、前例がないことにも挑戦し続けたい。誰もやらないことに本気で取り組み、その積み重ねこそが、私たちにしかない文化を育み、地域に誇れる企業をつくる原動力になると信じています」と語る姿が印象的でした。