「GO WEST 新しいことへのチャンレンジ 未開の地へ」ひとつ麦 の巻
- 報告者:
- ひとつ麦 代表 吉原 幸子 氏
- 文責者:
- イノベートリン(株) 亀山 侑始
会社名:ひとつ麦
代 表:吉原 幸子
設 立:2020年1月22日
〈業種〉
和装総合サービス業
〈URL〉 https://www.miyajima-kimono-jikan.com/
業務内容を教えてください
着物を貸して着せて終わりではなく、ご家族が特別な思い出をつくれるよう配慮して準備するのが仕事です。ウエディングプランナーに似た仕事だと思います。
具体的には着物・着付け・美容師・カメラマンの手配、お子様さまの着物の縫い上げ、参拝スケジューリング、潮位の確認などです。さらに厳島神社の祭事の有無も確かめます。
急な状況にも対応し安心してすごしてもらえるよう配慮しています。

宮島で事業を始めた理由は?

私は宮島で長く育ち、この島の四季や空気、人の営みが、私にとって特別な意味を持っています。コロナ禍で観光客が消え、静まり返った商店街を見たとき、「大切な風景が戻らなくなるかもしれない」という危機感を覚えました。だからこそ、この島で「宮島のために何かしたい」と考え宮島でまた仕事をする決意をしました。
そしてもう一つ、個人的な背景があります。私は子どもに恵まれませんでした。だからこそ、家族で過ごす時間の尊さを強く感じます。「愛された記憶が、人生の支えになる」という信念が、この仕事の根底にあります。
仕事の中で大変なことはありますか
七五三など子供さんの対応は本当に大変です。でも一番大切にしている部分です「コンちゃん」という原色のコンゴウインコのぬいぐるみが事業所にいます。子どもたちの緊張を一瞬でほどく、頼もしい相棒です。
印象的だったのは、5歳の男の子。神社でもらった千歳飴を転んで飴を折ってしまい、大泣き状態。そのとき、私は予備の飴とコンちゃんを出し、じゃんけん遊びに誘いました。コンちゃんは 「パーしか出せない設定」 なのですが(笑)、途中でそれに気づいた男の子は、「チョキ」を出して勝利!飴ももらって、いつのまにかご機嫌になっていました。


子どもと同じ目線になり一緒に「楽しい気持ちになってもらう、その時間をつくる」そこを一番大切にしています。着物を着て写真をとることが目的ではありません。「家族がこの1日を一緒にいられるという幸せを受け取れるように配慮すること」。その為に、見えないところであらゆるプロセスを整えるのが私の役割だと思っています。
最後に
宮島への熱い想いと、家族への深い想いを感じることができた時間でした。実はこのような活動をされている方はほとんどいないようです。
1日1組限定としているのも、しっかり顧客と向き合いたという吉原さんの想いの強さからなのだと感じました。皆にまず知ってもらい、特別な時間を体感してもらいたいと強く願います。


