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2026.01.20

専門家さんに聞いてみよう~消防設備の専門家に聞く!あなたの会社の「経営の味方」をオブジェにしないために。

イノベートリンク(株) 代表取締役 亀山 侑始 氏
〈事業内容〉消防設備の工事及びメンテナンス、消防機器販売
https://innovatelink-hiroshima.com/

消防設備は「命」と「経営」を守る

消防設備は、過去の大規模火災の教訓から生まれ、「人命を守る」ことを最優先に発展してきました。しかし、経営者の立場で見ると、その役割はそれだけではありません。実は消防設備は、事業を止めないための重要な経営インフラでもあります。ここで言う「止めない」とは、売上だけでなく、社員の安全、顧客対応、取引継続、復旧までの時間を含めた事業継続の話です。火災は発生した瞬間よりも、その後の判断と対応で、被害の大きさや休業期間が大きく変わります。

警報と非常ボタンが左右する初動

例えば、実際にあった事例です。小さなボヤが発生しましたが、自動火災報知設備が即座に作動し、初期対応ができたことで被害は最小限に抑えられました。結果として営業停止を免れ、取引先からの信頼も守られました。一方で、設備の不具合により警報が鳴らず、発見が遅れて長期休業を余儀なくされたケースもあります。

先月に赤坂で発生したサウナ火災では、非常用ボタンが機能していなかったことが後の調査で明らかになりました。管理者による「現状の把握」がいかに重要かを示す事例です。非常用ボタンひとつでも、「いざという時に押せる状態か」「押したら何が起きるのか」を把握しているかで、避難や通報の速さが変わります。

「付いている=安心」ではない

消防設備を業者に任せることも大切ですが、建物にどのような設備があり、どこに不具合があるのか、そして火災時にどのように使えば命を守れるのかを理解していない方が多いのが現状です。どれだけ適切に維持管理されていても、正しく使われなければそれは置いてあるオブジェと同じです。「付いている=安心」ではないこと。消防設備は、定期点検と適切な整備があってこそ機能します。万が一の時に会社・社員・取引先を同時に守る、見えない経営の味方なのです。