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2026.01.20

求人社員共育委員会主催「ひろしま地域企業発見! ジョブサミット」~「働く」は、青春の終わりじゃない。学生と中小企業が本音でぶつかり合った一日~

開催日時:
2025/11/15(土)
会場:
広テレホール
人数:
22社
報告者:
八木 力俊 氏(尾道市立大学)、川中 英章 氏((株)EVENTOS)、学生パネリスト(広島修道大学 久保田 樹 氏、福山大学 三姓 実空 氏)
文責者:
事務局 児玉

■「働くって、青春の終わりだと思っていました」

ジョブサミット終了後、ある学生がぽつりと漏らした一言が、当日の熱量や様子を物語っていました。
2025年11月15日(土)、広テレホールにて「ひろしま 地域企業発見! ジョブサミット」が開催されました。これは、よくある「合同企業説明会」ではありません。学生が半年間かけて企業の深部まで潜り込み、その魅力と課題を見出して経営者に突きつける、いわば「学生と企業の真剣勝負」です。

■開催の狙い:「情報の断絶」に挑む

実行委員会が立ち向かったのは、地域が抱える構造的な課題です。「魅力的な中小企業は多いのに、学生に届いていない」という情報のミスマッチ。そして、学生側にある「中小企業=3K」という根強い先入観。
 この溝を埋めるため、私たちは学生を「受動的な求職者」ではなく、自ら魅力を掘り起こす「能動的な探求者」と位置づけ、企業と対等に向き合うプログラムを設計しました。

■「3K」から「3S」へ。意識が変わった半年間

サミットの真価は、当日までの6ヶ月間にあります。
夏から秋にかけ、学生たちは工場見学やインタビューを重ねました。当初は恐る恐るだった彼らですが、現場を見ることでイメージは一変します。
「工場が驚くほど清潔で、3S(整理・整頓・清掃)が徹底されていた」、「社員同士の仲が良く、若手が生き生きしていた」。
彼らが発見したのは、求人票の数字には表れない「企業のリアル」でした。「食わず嫌い」だった地元企業の本当の姿を知る体験が、当日の爆発的なエネルギーへと繋がりました。

■「伝える」難しさと、隣の声も届かぬ熱気

当日、会場には県内8大学・22チームが集結。ポスターセッション会場は、隣の声が聞こえないほどの熱気に包まれました。
 「どうすれば凄さが伝わるか」。試行錯誤の成果をぶつける学生に対し、企業側からも「学生の鋭い視点に、我々が自社の強みを再発見させられた」という声が続出。教える側と教わる側が逆転する、まさに「共創」の瞬間でした。

■未来授業:「夢」がなくても大丈夫。

午後のハイライトは、トークセッション『未来授業ひろしま』。MCの山本 和史氏(CAREER WAVE)進行のもと、八木 力俊氏(尾道市立大学)、川中 英章氏(㈱EVENTOS)、学生パネリスト(広島修道大学 久保田 樹氏、福山大学 三姓 実空氏)が登壇。
 「やりたいことが見つからない」という学生の悩みに対し、八木氏は「若いうちは無駄こそが仕事。まずは行動すること」と助言。川中氏も「夢がないなら、誰かの夢に乗っかる力をつければいい」と語りかけました。
「夢を持たねば」という呪縛から解放された学生たちの、安堵した表情が印象的でした。

■競争から「共創」へ

今回のジョブサミットは、学生には「キャリア観の変革」、企業には「価値の再定義」、学校には「教育成果の確認」という場となりました。
広島には、まだ知られていない企業と「原石のような学生」がいます。この熱量は、次年度以降さらに大きなうねりとなって地域を動かしていくはずです。