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2026.01.20

広島東支部 仲間づくり例会 第2分科会「創業75年地域に根付く文具店が生き残るために~言われるうちが華を同友会で実践して見えた未来~」

開催日時:
2025/11/28(金)
会場:
サテライトキャンパスひろしま
人数:
113名
報告者:
加藤至心堂 代表 加藤 健太郎 氏
文責者:
事務局 橋詰

■自己紹介・自社紹介

加藤至心堂は私の祖父が1950年に創業しました。私は三代目にあたります。二代目の父は10年前に急逝し、突然の事業承継を経験しました。
 当社は事務用品・文房具を取り扱っています。文具用品のみならず、スチール家具から、複合機・電話機まで扱っていますので、事務所(場所)さえあれば揃わないものはございません。また、事務所のレイアウトや、レイアウトに合わせた商品の提案もさせていただいていますので、業種分類上、わが社は小売業なのですが、私たちはサービス業だと思っています。

■言われるうちが華

同友会との出会いは、中学校の先輩でもある東雲金属商会(株)、吉本さん(広島東)に紹介されたことです。「言われるうちが華」と思い、例会に参加をしました。
初めて参加した例会で、私は衝撃を受けました。自分のことも、会社のことも、良いことも悪いことも全て開示するからです。これは入ったほうがいいと思い、2018年7月に入会しました。
様々な例会に参加して、「自分も報告者になって、みんなの意見が欲しい」と、考えるようになりました。というのも、文具屋は少なくなる中でも「困ったら加藤さんところに」と思って来てくれる地域のお客さんに答えるために、どうしたらお店を続けていけるのか悩んでいたからです。念願叶って、2019年に例会報告をしました。報告時の学びの一つが、家族に役職をきちんとつけることで、これはすぐに実行しました。

■社員と同じ未来を見るためには

会社の売上は令和に入るまで、ほぼ横ばいでした。経営について勉強しなければならないと気がついた頃、同友会には経営指針塾があると知りました。約1年間かけて、月に1回塾が開かれる、経営者のための塾です。経営指針を作成することが、塾の目的です。
昔の私もそうだったのですが、「経営の方針は頭に入っている。わざわざ文章に起こさなくていい」と、言う人もいます。

ですが、考えてみてください。社員さんと会社の未来を、共有できていますか。言動をコロコロ変えて、「前と言っていることが違う」と、言われていませんか。そうならないためにも、会社のめざす方向性を成文化されたものが必要だと思っています。
実は、自社の数字を見るようになったのは、この指針を作成するときが初めてだと言っても良いくらいでした。経営指針を作成して、はじめて私は社員である家族に未来図を語りました。それまでは、まだ一営業マンという気分がずっと抜けていなかったのです。

■同友会仲間と仕事を広げる

同友会に入って変わったことは、仕事の範囲が広がったことです。これまで断ってきた仕事をできる人が、同友会にはたくさんいます。同友会の仲間と解決していくと、お客さんからまた様々な相談がきます。お客さんにとっては、困っているときにまず、私に相談すればいい。相談相手を探す必要がなくなるわけです。
私たち販売業は、標準小売価格が決まっています。割引も多い業界ですので、定価で購入するお客さんも少なくなりました。その流れに沿って小さく・安く、なんとか注文をとっていても利益は増えませんでした。ですが、仕事の範囲が広がったことで、売上も利益も上がりました。
実は新しい会社を、vernal LLC 香林さん(広島中)と立ち上げました。そして「バウムドック」(共通様式の書類を、スマホで簡単に入力して作成できるサービス)を販売しています。同友会仲間が増えることで、様々な形で仕事が展開しました。

■地域に根付く文具店であり続けるために

同友会に入っただけでは、仕事は変わりません。参加して学び、学びを持って帰り、実行しなければなりません。また、同じ中小企業の経営者の仲間が増えることは、大きな財産です。自身をさらけ出すことで、相手も本気で相談に乗ってくれます。
入会して7年、やりたいことが明確に出てきました。地域に根ざす文具店であり続けるために、自社の建て替えを計画しています。きちんと経営指針に反映し、学んで実践していきたいと思います。