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2026.02.25

【企業訪問】「運ぶ」仕事から未来を「支える」仕事へ~大栄運輸(株) 代表取締役 山根 翔也 氏

開催日時:
2026/02/20(金)
報告者:
大栄運輸(株) 代表取締役 山根 翔也 氏
文責者:
事務局 大塚

大栄運輸(株)は1959年に創業し、山根氏は2024年に代表へ就任し、3代目として経営に携わっています。本取材では、運送という社会インフラを守る取り組みに加え、グループ会社㈱アビリティの福祉事業について伺いました。
山根氏の言葉からは、事業の枠を超えて地域の未来を支えていく強い思いが感じられました。

■拡大から「粗利重視」の戦略転換へ

当社の主力は、平ボディ車を中心とした重量物輸送です。機械や鋼材などを現場・工場系の顧客へ届け、北海道から沖縄まで全国対応しています。
2015年に入社した当時は父親が代表を務めていました。契約数を積み重ね信頼を得ることで、約10年で3億円から16億円強を突破しました。一方で粗利率は低く伸び悩んでいました。同友会で決算書を読み解くようになったことを機に、代表就任後は粗利を意識した成長戦略へ舵を切りました。売上は一時的に下げつつも、粗利は1年で7.5%改善し、現在では、同業と比べて一人当たりの売上が高いところが大きな強みになりました。
物流は、安全を確保して確実に最短で届ける使命があります。万が一の事故や遅延は顧客の信用を損ねてしまいます。お客様双方の未来を担うパートナー企業としての責任感が、品質と収益性を両立させる判断軸になっています。

■保育を起点に、福祉と就労へ

運送業と並行して、グループ会社の㈱アビリティでも経営に携わっています。アビリティは、人材派遣事業を中心に企業主導型保育園、放課後等デイサービス、就労継続支援B型事業所を運営しています。
 事業の出発点はひとり親世帯が増え、働きたくても子どもを預けられず働けない人がいる現実を目の当たりにしたことからでした。そこで保育事業・放課後等デイサービスを立ち上げ、生活の土台から支える仕組みづくりに踏み出しました。

就労継続支援B型事業所では、主にめだかの育成・販売を通じて、生き物と関わりながら活動できる点が特徴です。育成・管理などの作業を通じて、無理のないペースで「働く感覚」を取り戻し、自信や意欲につながる経験を重ねています。
支援を“点”で終わらせず、将来的にはグループホームまで含めて『人生を一貫して支える』ことをめざし、関わる人を幸せにしていきたいです。

■学びを会社の「土台」にする

例会や役を受けることでの学びを、経営の土台として捉えています。青年部会での経験を通じて、伝え方や組織づくりの考え方が変化しました。叱責で動かすトップダウンのやり方ではなく、未来に向けて考えるフィードフォワード形式で社員教育にも取り組んでいます。
青年部会は経営者としての“あり方”を育てる場、本会は“やり方”を学ぶ場。次世代の育成のため広島同友会をさらに盛り上げていきたいと思います。

■運び、支え、地域の未来をつくる

物流を守ることも、働く・育つ・暮らしを支えることも、地域の基盤を整える仕事です。今後はグループ全体で売上30億を目指しながら、関わる人が幸せになるために事業を展開していきたいと思います。