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2026.03.23

「尾道の『ええもん』を全国にお届け 地域共生と自社の経営の両立をめざして」尾道支部例会

開催日時:
2026/02/19(木)
会場:
尾道市役所多目的スペース
人数:
61名
報告者:
尾道観光土産品(協組) 専務理事 杉原 大路 氏
文責者:
(株)藤原商店 藤原 明

杉原氏は尾道ええもんやを経営されており、お土産物の販売、旅行会社を通した団体食事の受け入れ、そしてソフトクリームの提供など、観光と地域をつなぐ事業を展開されています。
経営理念は「尾道を元気に!みんなを笑顔に!」だ。その言葉通り、地域に根ざした経営を実践されていることが強く印象に残りました。

昨年、尾道で長年親しまれてきた福屋の跡地に新店舗を出店されました。当初狙っていた動線での出店ではなく、全く考えと異なった場所での出店ということでもあり、厳しいスタートになると覚悟をされていました。
しかし実際には好スタートを切ることができました。その背景には、観光客だけでなく地元尾道市民の方々が積極的に利用してくれたという事実がありました。観光地の店舗でありながら、まず地元に支えられる存在であるということは、「尾道を元気に!みんなを笑顔に!」という理念を実現している姿に大きな学びを感じました。

さらに印象的だったのは、尾道の横の繋がりから生まれた取り組みです。本来は廃棄されるはずの柑橘の皮や果汁をソフトクリームに活用するアップサイクル商品を開発している。地域資源を循環させる仕組みづくりも大きな学びがありました。横のつながりを大切にされている尾道ええもんやだからこそ生まれた価値であると感じました。

また、えのまち商店街のアーケード老朽化問題についてもお話があり、修繕や撤去には多額の費用がかかり、組合としての一枚岩になれていないという現実があります。実際諦めのような言葉も聞こえているようです。
私は尾道に住んでいながら、その詳細を知らなかったことに気づかされました。商店街は地域の象徴であり、観光とも深く結びつく存在です。その維持や再生は一企業だけで解決できる問題ではないが、地域全体で向き合うべき大きな課題であると強く感じました。

グループディスカッションでは、「自社は地域にとってどんな存在になりたいですか」をテーマに行われました。横のつながりを持ち、情報を広げながら地域の魅力を発信していきたいという声や、アーケード問題のような課題に対しても中小企業家だからこその視点で解決に関わっていきたいという意見が出ました。

今回の例会を通じて、理念は掲げるだけのものではなく、日々の実践の中で地域との信頼関係を築くものだと学びました。観光客だけでなく地元に支えられる店舗づくり。アップサイクル商品の仕組み。そして商店街という地域課題への視点。そのすべてが一本の線でつながっているのだと感じました。
私自身も地域に愛される会社作りをしたいと改めて決意をしました。